ロボットの調査レポートが目白押し
ロボットへの注目と相まって、ロボット業界を調査・分析した調査レポートが増えている。『ザ・ロボット・レポート』が、現在入手できるそうしたレポートをリストアップしている。
ロボットへの注目と相まって、ロボット業界を調査・分析した調査レポートが増えている。『ザ・ロボット・レポート』が、現在入手できるそうしたレポートをリストアップしている。
フランク・トービー氏は、ロボット産業の動向を追うふたつのウェブサイト「ザ・ロボット・レポート」と「エブリシング・ロボティクス」でよく知られている。また、長年研究してきたロボット企業の業績調査を集大成した世界初のロボット産業の株価指数「ロボストックス(ROBO-STOX)」の創設者のひとりでもある。ロボッストックスは昨年、ナスダックに登録された。
ロボット産業の見通し、ロボット起業、そしてロボストックスについて同氏に尋ねた。
国際ロボット連盟(IFR)が先頃、ロボット産業界の動向に関する報告書を発行したが(産業ロボットとサービスロボットの2巻)、その中でロボット関連の新興企業をレポートしたフランク・トービー氏が、その記事を自身のブログ・サイト『エブリシング・ロボティク』で公開している。
同記事では、医療関連、リモートプレゼンス、海底探索、搬送、消費者向け、AI、農業、無人航空機、ニッチ市場(太陽光発電など)、新領域(ゴミ分離、脳波コントロールなど)に分けて、世界の新興企業が紹介されている。
ぜひ記事にアクセスして、各社のサイトのURLをクリックされることをお勧めしたい。ロボットと呼ばれるにはあまりにかたちが異なるが、その応用分野が多岐に渡っていて、幅広くロボット産業の盛り上がりが感じられるラインアップだ。
記事ではさらに、こうした新興企業がどのような資金を受けて起業し、運営されているのかにも言及している。それによると、研究者らがちょっとしたインスピレーションを商用化することで、さらに研究が続けられるようになっているケースも多く、その場合はクラウドファンディングが有効な資金調達手段になっているという。宇宙開発や軍事関連の政府プログラム(NASAやDARPA)の資金を得るケースでは、特定の目的を果たすための新しい方法論を模索する目的の「戦略的補助金」によって資金を得ていることが多いという。
また、235社の新興企業を国別、分野別に分類した表も興味深い。それによるとアメリカの128社が新興企業数ではダントツ。その後にフランス、カナダ、スイスなどが続く。残念ながら日本はたった7社。いや、変革はこれから、そして成長ののびしろがまだたっぷりあると期待しよう!
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