DARPAロボティクス・チャレンジのアトラスが、すっかりイメージ・チェンジ
今年6月に決勝を控えたDARPA(国防総省先端研究計画局)ロボティクス・チャレンジ(DRC)。それに先立って、DARPAが支給するアトラスを利用して競技に臨むトラックBチームのために、そのアトラスがアップグレードされた。DRCのリリースが伝えている。また、『IEEEスペクトラム』も同ニュースを報じている。
今年6月に決勝を控えたDARPA(国防総省先端研究計画局)ロボティクス・チャレンジ(DRC)。それに先立って、DARPAが支給するアトラスを利用して競技に臨むトラックBチームのために、そのアトラスがアップグレードされた。DRCのリリースが伝えている。また、『IEEEスペクトラム』も同ニュースを報じている。
シリコンバレーのネスト・ラボ社は、AI(人工知能)を備えたサーモスタットや煙探知機を開発する注目企業。同社は今年、32億ドルでグーグルに買収された。
ネスト社のサーモスタットは、ユーザーの生活パターンや温度設定の癖を理解して、ユーザーに合った室温を自動的に設定しながら、省エネも行うという優れものだ。
そんなインテリジェントな製品の背後にいるのが、ヨーキー・マツオカ氏だ。日本で生まれた女性のロボット研究者で、マサチューセッツ工科大学(MIT)やカーネギー・メロン大学、ワシントン大学で研究を重ね、2007年には「天才賞」として知られるマッカーサー・フェローにも選ばれている。
ロボット技術は、今後どんな分野に応用されるのか。ロボット研究者としてユニークなキャリアを歩んできたマツオカ氏には、それが見えているに違いない。これまでの道のり、そしてロボットの未来についての見解を聞いた。その<1>から続く。
先日速報したDARPAロボティクス・チャレンジ(DRC)決勝戦について、さらに詳しくお伝えしよう。『IEEEスペクトラム』にも、記者会見の記録が掲載されているので、そちらも参考にされたい。
当初予定されていた今年末から来年6月5〜6日に決勝戦開催が延期されたのは、タスクを難しくしたことが理由。予選を通過したチームには、補助金が半年分上乗せされ、開発を長く続けられるようにしている。
DARPAロボティクス・チャレンジ(DRC)決勝戦の日程と場所が、とうとう発表された。
開催は2015年6月5〜6日の2日間、場所はカリフォルニア州ポモナのフェアプレックスだ。しかし残念ながら、予選で1位を獲得した日本発のチーム、シャフトはDRCから抜けたようだ。
昨年末のDARPAロボティクス・チャレンジ(DRC)のトライアル(予選)で、他を圧倒して1位となったシャフト社。グーグルに買収され、決勝戦への参加を取り下げるのではないかとうわさされていたが、予定通り参加することが明らかになった。DARPAのサイトが伝えている。『IEEEスペクトラム』も解説している。
昨年末のDARPAロボティクス・チャレンジ(DRC)で、他のロボットに大きく差を空けて1位を獲得した日本のチーム、シャフト社。「いったい彼らは何者だ?」という興味がアメリカでも大きく高まったのに、同社がグーグルに買収されて「取材ノー」を通しているため、どのメディアも詳しく伝えきれずにいる。
そこで『IEEEスペクトラム』が、同誌がかつて取材した内容などを振り返りながら解説している。
まずは、うわさ話から。先月、ロボット業界を駆け巡ったのは「グーグルがシャフトをDRCの決勝戦に出さない」といううわさだ。
2013年最大のロボット・イベントだったDARPAロボティクス・チャレンジ(DRC)予選が終わって10日。
考えれば考えるほどに、ずいぶんシュールなできごとだったと感じてならない。15のロボットが同時進行して、人間がやるような8つのタスクに懸命に取り組んでいる。アトラスを始め、精巧に作られたああしたロボットを1体見るだけでも感動のはずだが、それが予備分も含めて20体以上も結集し、それぞれのハードウェア、ソフトウェア、そして人間オペレーターの能力の限りを尽くしている。
こんなイベントに立ち会えたことは非常に幸運だったし、ロボットに対する認識がまったく新しいレベルへシフトしたようにも感じた機会だった。
自走車開発を促進するためのDARPAグランド・チャレンジが最初に開かれた2004年、150マイル(約240キロ)の全コースを完走した車はなかったが、9年後の現在、自走車の実用化はもう数年先に迫っている。 同じように、あと数年もすれば、ロボットたちは今回のようなタスクをスムーズにこなすようになって、さらに高度なタスクへも取り組んでいるはずだ。本当にロボットたちが身の回りに増え、必要とあらば人々を助けに出てくるのだ、という感慨を強くした。
日本人ロボット関係者はどう見た?
さて、DRC会場で何人かの日本人ロボット開発者にコメントをもらっていたので紹介しておきたい。会場には、日本の大学や企業からロボット研究者、開発者も多く訪れていた。ほとんどが経済産業省と米国国防省の間で合意された『人道支援と災害復旧に関するロボットの日米共同研究』に関連した視察だったようだ。
DARPAロボティクス・チャレンジ(DRC)は、2日目もハードなスケジュールが終日続いた。17チームのうち、参加できなかった中国チーム、インテリジェント・パイオニアと、ロボットの調子が悪いカイロス・オートノミーを除いた15チームが、残りのタスクを30分ごとにこなしていった。
DARPAロボティクス・チャレンジ(DRC)第1日は、午前7時からの開会式でオープンした。
かつての飛行機技術と同じように、ロボットも今は未熟な技術に見えるかもしれないが、「これは新しい時代の始まりだ」というDARPAプログラム・マネージャー、ギル・プラット氏のことばに、参加者は大いに鼓舞されたようだった。
いよいよ明日に迫ったDARPAロボティクス・チャレンジ(DRC)。中国からの1チームを除いた16チームがすでにフロリダに集まっている。
有望視されている日本のチーム、シャフトのビデオがユーチューブに上がっていた。自信のほどが伺える練習風景だ。8つのタスクを実にスムーズにこなしているではないか。
DARPAによると、ロボティクス・チャレンジで設定されているこの8タスクのうち、「自動車を運転」というタスクを棄権するチームが多そうだという。ロボットを車に乗降させたり、規定に添ってジグザグに運転させたりするのが難しいからだ。棄権しても、他のタスクで高い点を取れば総合得点で挽回はできる。
だが、このシャフトのビデオを見ると、スイスイ運転している(もちろんビデオは何倍にも加速されているが)。うわさ以上に有望感が伝わってくる。
シャフトは、何週間も前からフロリダ入りしていたらしく、チームメンバーもロボットも(?)時差ボケなしに予選に臨む意気込み。
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