高度60マイル(97キロ)からの落下にも耐える、NASAのスーパーボール・ボット
カリフォルニアのNASAエイムズ・リサーチセンターが、衝撃を吸収するテンセグリティー構造のローバーを構想している。『インターナショナル・ビジネス・タイムズ』が伝えている。
それによると、このローバーは何本かのバーがケーブルで結ばれた構造体。つぶれたり、また元に戻ったりするしくみを利用して、最大高度97キロからの落下にも耐え、目的地に移動していくことができる。中核部分に観察のための機器を統合すれば、衝撃による損傷も受けないという。
同リサーチセンターは、テンセグリティー構造のロボットはこれからの惑星探索にはなくてはならない技術と見ているという。テンセグリティー構造は、圧縮する力が張力とのバランスを保ち、構造全体で負荷を分散する。軽量で平たくなるため、輸送にも最適という。
論文はここに。
下は、『IEEEスペクトラム』のビデオ。