アーカイブ: アイロボット
2014/02/23
シリコンバレーでロボット関係者のためにさまざまなイベントを開催しているのが、シリコンバレー・ロボティクスという非営利団体だ。ロボット産業でのイノベーションと商業化をサポートすることを目的として設立され、100近い企業と世界的な研究所、そして個人会員が加盟する。
地元のロボット関連企業が自前のロボットを見せる「ブロック・パーティー」は、数々のロボットと数々のロボット関係者が一堂に会する年に1度のお祭りだ。それ以外にも、ロボットのスタートアップを支援する多様な活動を行い、ロボット関係者をむすぶ要のような存在である。
シリコンバレー・ロボティクスのマネージング・ディレクターを務めるアンドラ・キーイ氏に、シリコンバレーとアメリカのロボット事情の現在を聞いた。
アンドラ・キーイ氏は、ヒューマン・システムズ・エンジニアで、シドニー大学で人間とロボット文化を専攻。ロボット技術の推進に貢献してきた。ロボットのスタートアップ事情に詳しい。
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2014/02/19
ブラジルで行われる今夏のワールドカップには、セキュリティー用にアイロボット社のパックボットも出動するようだ。『ロボハブ』が伝えている。
車の下、袋の中、パックボットは危険物を探す(http://www.irobot.com/より)
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2014/02/16
ビジネス誌の『ファスト・カンパニー』が、最もイノベーティブなロボット会社10社を選んでいる。家庭用、産業用、軍事用とロボットはいろいろ。
以下がラインアップだ。
プロクシー・ダイナミクス社のナノコプター「ブラック・ホーネット」(http://www.proxdynamics.com/より)
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2014/02/13
ハードウェアのスタートアップを対象としたアクセラレーターが増えている。
アクセラレーターとは、経験のない起業家らを専門家がサポートし、失敗なく市場への道のりを歩めるようにしてくれる組織のこと。ソフトウェア開発では数多くのアクセラレーターがシリコンバレーを中心に運営されてきたが、それが今、ハードウェアの領域まで広がってきた。ハードウェアにはもちろんロボットも含まれる。
そうしたハードウェア・アクセラレーターのひとつ、ボストンのドラゴン・イノベーション社は、アイロボット社で製品開発担当やエンジニアリング担当の副社長などを歴任したスコット・ミラー氏らが共同創設した。プロトタイプはあっても、そこから製造までどうやって漕ぎ着けばいいのか、ミラー氏のもとにはそうした相談が数々やってくる。
ハードウェア・アクセラレーターとは、どんなサポートをしてくれるのか、ミラー氏に聞いた。
ドラゴン・イノベーションのサイト。いく種類かのサービス方法がある。(http://www.dragoninnovation.com/より)
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2014/02/08
フランク・トービー氏は、ロボット産業の動向を追うふたつのウェブサイト「ザ・ロボット・レポート」と「エブリシング・ロボティクス」でよく知られている。また、長年研究してきたロボット企業の業績調査を集大成した世界初のロボット産業の株価指数「ロボストックス(ROBO-STOX)」の創設者のひとりでもある。ロボストックは昨年、ナスダックに登録された。
その<1>に続いて、ロボストックスや、ロボット起業の様子をどう観察しているのかなどについて尋ねた。
ロボット株指数(ROBO-STOX)を構成する企業の業務分野(http://www.robostox.com/より)
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2014/02/02
フランク・トービー氏は、ロボット産業の動向を追うふたつのウェブサイト「ザ・ロボット・レポート」と「エブリシング・ロボティクス」でよく知られている。また、長年研究してきたロボット企業の業績調査を集大成した世界初のロボット産業の株価指数「ロボストックス(ROBO-STOX)」の創設者のひとりでもある。ロボッストックスは昨年、ナスダックに登録された。
ロボット産業の見通し、ロボット起業、そしてロボストックスについて同氏に尋ねた。
ロボット業界の動きを追うフランク・トービー氏。
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2014/01/19
アイロボット社が、床のタイル磨きをするスクーバの新モデル「スクーバ450」を発表。この新製品の評価が高く、CES (コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で発表された直後には、同社の株価が急騰したほどだった。
スクーバはゴミの吸い取り、薬品に浸す、こする、水分を吸い取るの4サイクルの作業を行う。これまでのスクーバはこれを1回でこなしていたが、スクーバ450は2回に分けて行う。それで、床がかなりきれいになるそうだ。
また、音声によって今どの段階の作業中か、あとどのくらい時間がかかるのかを教えてくれるのも便利という。300平方フィート(約30平米)の部屋ならば40分、もっと小さな部屋ならば20分で作業を完了する。充電速度もフルチャージまで3時間以内と、速くなった。
この製品は、あまり日本では売れないだろう。というのも、日本の家ではそれほどタイルの床がないからだ。アメリカの住宅では、バスルームだけでなく玄関、廊下、キッチンなどの床に種々のタイルが利用されている。土足で入るために汚れも強い。600ドルもするが、けっこう売れるかもしれない。
「IEEEスペクトラム」のレビューはここ。「ギガオム」のレビューはここ。
2014/01/11
「ロボット産業は、バイオテクノロジー産業よりも資本集約的でない」という論説が『IEEEスペクトラム』に転載されている。ドローン会社のテラヴィオン社創設者兼CEOのロバート・モリス氏によるもの。分析には、同氏が卒業したカーネギーメロン大学のMBAプログラムの教授らも関わった。
モリス氏の考察から。資産と売上を、ロボット産業とバイオテクノロジー産業とで比べた場合
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2014/01/08
テレプレゼンス・ロボットを開発するスータブル・テクノロジーズ社。同社のビームは、去年10月の「ロボビジネス2013」会議会場をウロウロしていたが、ラスベガスで開かれているCES(コンシューマー・エレクトロニクスショー)会場にも出現しているようだ。「フォーブス」が伝えている。
同記事では、実際に記者がビームでCES 会場を見て回る体験が伝えられている。「見て回れても、ビームで人を取材するのは無理」とか「近くに寄って見るのが時に難しい」、テクノロジー関係者が集まるこの展示会でも「近づくと驚かれる」といったような感想が書かれている。競合のアイロボット社のブースでは追い出されたとのこと。
ビームでCES会場にテレプレゼンスした記者に見える風景(http://www.forbes.com/より)
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2014/01/08
コーネル大学からスピンアウトしたエンパイアー・ロボティクス社が、柔らかなボールのようなグリッパー「ヴァーサボール(VERSABALL)」を発売した。「ロボティクス・トレンド」が伝えている。
このボールは、DARPA(国防高等研究計画局)の補助金を受けた研究から生まれたもので、コーネル大学、シカゴ大学、アイロボット社の研究者らが関わった。ジャミング転移と呼ばれる物理的現象を利用し、細かな粒子を詰めた袋を真空状態に近づけることで把握力を得る。2010年にその原型が発表されていた。
エンパイアー・ロボティクス社は2012年に設立された。さまざまな形状の物体を掴めるため、同社ではヴァーサボールはひとつの製造ラインで違った部品を扱ったり、義手や家庭用ロボットに利用したりが可能としている。
こんなのんびりしたかたちで本当に掴めるのかと疑いたくなるが、電球を回転させながら取り付けたりするビデオもここにある。