ペッパーが、スミソニアン博物館でタダ働き?
最近は、アメリカでもペッパーの話題を目にすることが多くなった。ペッパーは海外でも活躍中だ。中には、「仕事ができない」と、イギリスの高級スーパーでたった1週間でクビにされたケースもあったようだが、ともかく名前を広めていることは確かだ。
そして、今度はワシントンの国立スミソニアン博物館という、プレスティージャスな仕事場を見つけたという。『ザ・ヴァージ』が伝えている。
ペッパーはレストランや銀行などでビジネスとして導入されているが、スミソニアンの場合は購入されたのではなく、ペッパーは無料奉仕をしているのだという。
というのも、ソフトバンクは25台のペッパーを同館に寄付。博物館側は、実験として人気の低いギャラリーに配置して、来館者を呼び込むパイロット・プログラムを進行中だ。スミソニアン博物館は、動物園や庭園も含めて傘下に20以上のギャラリーを有しており、あまり知られていないところもある。そこで、ペッパーの魅力を借りようというわけだ。
スミソニアン博物館のリリースによると、ペッパーはそれぞれのギャラリーに合ったタスクを行う。例えばアフリカ美術博物館ではスワヒリ語を訳したり、ハーシュホーン美術館および彫刻庭園では案内係と来館者とのやり取りを手助けするといったことだ。
スミソニアン博物館では、ペッパーのようなインタラクティブな体験が博物館の展示への関わりをどう増すのかを、このパイロット・プログラムで確かめたいとしている。ペッパーにとっては力量が試されるところである。