ロボット農場はこんな規模に
バーティカル農場(垂直農場)とは、屋内栽培を自動化して効率的に安定した収穫を得ることを目的とする、いわばロボット農場の究極の姿だ。
これまでもそんなロボット農場があったのだが、この規模はすごい。ユタ州のFOX13局が、昨年末に伝えていた。
このバーティカル農場は、グローブ・テクノロジーズによるもの。地元ユタ州を拠点とする企業で、牧草栽培をするロボットを開発する。タワーのようにそそり立つバーティカル農場は、「オリンパス・タワー」という名がつけられている。
牧草は、まず種の状態でトレイに入れられる。ここから6日間かかって、タワーの上部へ運ばれ、その後下まで降りてきて収穫される。その間、適量の水と熱を持たない特殊なLED光を受ける。精密農業なので、牧草は確実に生育して牛たちの餌となる。
このタワー1本でプロセスを1巡廻すると、6000ポンド(約2700キロ)の牧草が収穫できるという。50エーカー(約20万2000平米)の農地分の収穫を上げるわけだが、それが875平方フィート(約81平米)の面積で済み、95%の節水ができるらしい。
同じ栄養分が得られるのならばこれもありだろうが、そのうち人間用の野菜もこんな風に栽培されるようになるのだろうか。