アンキが閉鎖へ。
驚くべきニュースである。ホーム・ロボットの会社アンキが閉鎖する。『テッククランチ』が伝えている。
アンキは約2億ドルの資金を集め、AIおもちゃレースカーや可愛いコズモなどを開発し、ロボット会社の中でも成功を収めている1社として数えられていたのだが、いきなりのニュースである。
一体なぜ閉鎖なのか。記事によると、同社ではさる4月29日に全社ミーティングが開かれ、CEOのボリス・ソフマンが感傷的な発表をしたという。
同社公式の発表によると、次の段階に進むための資金調達がうまくいかなかったようだ。同社はこれまで数150万台のロボットを世界中に売ってきたが、そうした成功にも関わらず、同社の長期的なロードマップをハードウェア、ソフトウェア両面でサポートできる資金が戦略的投資家から得られなかったという。
社員はレイオフされるが、社員と家族の将来のためにできるだけのことをやり(大体は次の雇用先を見つけて斡旋する、という意味)、経営陣は可能な限りのオプションを探し続けると述べている。
アンキは、カーネギー・メロン大学のロボット博士課程の学生3人が創設した会社。以前、その一人に同社のロードマップはいずれ本当に役立つホーム・ロボットを開発することだと聞いたことがある。そのために、身近なおもちゃロボットから成功を収めて、次のロボットの開発資金を得ることを繰り返していくと言っていた。ところが、その次のステップへ進めなくなったということだから残念だ。
ただ、ロボニュースは、先週ある会議でもう一人の共同創業者を見かけている。どう見ても、閉鎖を間近にした疲弊は感じられなかった。頑強な精神の持ち主なのか。それともすでに次のロボット開発に向かっているのかと想像してしまうのだが、どうだろうか。
アメリカのメディアは、このニュースで「やっぱりホーム・ロボットで会社をやっていくのは難しい」という論調になっている。最近では、あのジーボやクーリが閉鎖の憂き目に遭っている。だが、こうしたロボットの開発には多くの知恵や技術が詰まっている。それが生かされる日を待ちたい。
下は、1年半前にアンキを訪ねた際に見た、コズモの開発モデルの数々。