カテゴリー: スタートアップ、ベンチャーキャピタル

グーグルが投資する、ラボ・ロボット会社の内部

シリコンバレーにあるトランスクリプティック社は、グーグルの投資部門グーグル・ベンチャーズが120万ドルを投資するスタートアップだ。これまで内情が公開されなかった同社を、『ザ・ヴァージ』が取材している

同社は、生命科学研究をもっと安くスピーディーにすることを目標に掲げ、ロボットを用いた実験の自動化を請け負っている。提供するサービスは、細胞クローニング、ジェノタイピング(遺伝子型決定)、バイオバンキング(ヒト試料、医療情報の収集)に関連するもので、2013年初めから注文を受け始めている。

現在の顧客はスタンフォード大学、カリフォルニア工科大学、シカゴ大学などだが、現在顧客数が毎月倍増するほどビジネスが拡大しているという。現在実験過程をアウトソースされているような外部請負会社も、潜在的顧客と目論んでいるようだ。

トランスクリプティック社で用いられているロボットアーム(http://www.theverge.com/より)

トランスクリプティック社で用いられているロボットアーム(http://www.theverge.com/より)

続きを読む

DARPAロボティクス・チャレンジ第2日。来年の決勝戦へ進む8チームが決定

DARPAロボティクス・チャレンジ(DRC)は、2日目もハードなスケジュールが終日続いた。17チームのうち、参加できなかった中国チーム、インテリジェント・パイオニアと、ロボットの調子が悪いカイロス・オートノミーを除いた15チームが、残りのタスクを30分ごとにこなしていった。

タータン・レスキューのロボット、チンプが「ドアを開く」のタスク中

タータン・レスキューのロボット、チンプが「ドアを開く」のタスク中

続きを読む

DARPAロボティクス・チャレンジ第1日。現在リードするのは、やっぱりシャフト

DARPAロボティクス・チャレンジ(DRC)第1日は、午前7時からの開会式でオープンした。

かつての飛行機技術と同じように、ロボットも今は未熟な技術に見えるかもしれないが、「これは新しい時代の始まりだ」というDARPAプログラム・マネージャー、ギル・プラット氏のことばに、参加者は大いに鼓舞されたようだった。

開会式の様子。左から2番目は、DARPAディレクターのアラティ・プラバカー氏,3番目はギル・プラット氏

開会式の様子。左から2番目は、DARPAディレクターのアラティ・プラバカー氏,3番目はギル・プラット氏

P1010354 のコピー

開会式に参加するチーム・メンバーと関係者たち

続きを読む

DARPAロボティクス・チャレンジ前夜

ロボニュースもDARPAロボティクス・チャレンジ(DRC)を取材するために、マイアミにやってきた。本日は、メディア向けのブリーフィングに参加。

会場となっているホームステッド・スピードウェイは、いつもはカーレースが開かれる場所。そのトラック上に、8つのタスクのための建て込みが作られ、最終的な仕上げが行われている最中だった。

タスク用建て込みの最後の仕上げが進むホームステッド・スピードウェイの会場

タスク用ブースの仕上げが進むホームステッド・スピードウェイの会場

続きを読む

シャフトのビデオがすごい!

いよいよ明日に迫ったDARPAロボティクス・チャレンジ(DRC)。中国からの1チームを除いた16チームがすでにフロリダに集まっている。

有望視されている日本のチーム、シャフトのビデオがユーチューブに上がっていた。自信のほどが伺える練習風景だ。8つのタスクを実にスムーズにこなしているではないか。

DARPAによると、ロボティクス・チャレンジで設定されているこの8タスクのうち、「自動車を運転」というタスクを棄権するチームが多そうだという。ロボットを車に乗降させたり、規定に添ってジグザグに運転させたりするのが難しいからだ。棄権しても、他のタスクで高い点を取れば総合得点で挽回はできる。

だが、このシャフトのビデオを見ると、スイスイ運転している(もちろんビデオは何倍にも加速されているが)。うわさ以上に有望感が伝わってくる。

シャフトは、何週間も前からフロリダ入りしていたらしく、チームメンバーもロボットも(?)時差ボケなしに予選に臨む意気込み。

ドローンに対抗して、スフェロがアマゾンの地上配送を?

アマゾンがドローンを使って30分以内の配送を計画していることが明らかになった。うまくできたビデオを観た方も多いだろう。

それならと、球体ロボットおもちゃのスフェロが、パロディーのビデオを作っている。その名も、ドローンによるアマゾン・プライムエアに対抗して、アマゾン・プライムグラウンド。配送センターからスフェロが荷物を取り出し、目的地まで引きずっていく。

少々無理のありそうな構想だが、楽しいビデオ。アマゾンは、スフェロの販売パートナーとなっているとのことで、こんな夢想もありだ。

「UBR-1のプラットフォームは、何10億ドルもの規模になるビジネスの一部なんです」 アンバウンデッド・ロボティクスCEOメロニー・ワイズ インタビュー

数々のスピンオフ企業を出したウィロー・ガレージ。その最後のスピンオフがアンバウンデッド・ロボティクス社だ。創業者4人は、すべてウィロー・ガレージの出身者。そのたった4人が、1年足らずの間に1本アームのロボットUBR-1(ユーバー・ワン)を開発して、関係者を驚かせた。同社のオフィスを訪ねて、今後の計画などについて聞いた。(UBR-1発表時の参考記事はここに。)

アンバウンデッド・ロボティクス社のオフィスで。立っているのが、CEOのメロニー・ワイズ。

アンバウンデッド・ロボティクス社のオフィスで。立っているのが、CEOのメロニー・ワイズ。

続きを読む

リシンク・ロボティクス社でレイオフ

「ボストン・グローブ」紙が、リシンク・ロボティクス社でのレイオフを伝えている

記事によると、リシンク・ロボティクス社は90人いた従業員のうち21人をカットした。同社は、工場で人と並んで働くロボットとして知られるバクスターを開発、製造する。創業したのは元MIT教授のロドニー・ブルックス氏だ。

リシンク・ロボティクス社のバクスター(http://www.rethinkrobotics.com/より)

リシンク・ロボティクス社のバクスター(http://www.rethinkrobotics.com/より)

続きを読む

グーグルがボストン・ダイナミックス社を買収!

いやはや驚きのニュース。グーグルがあのボストン・ダイナミックス社を買収したとのことだ。『ニューヨーク・タイムズ』が報じている

ボストン・ダイナミックス社は、重い荷物を載せて4本脚で歩くビッグ・ドッグでよく知られるロボット開発会社。来週のDARPAロボティクス・チャレンジにもヒューマノイド・ロボットのアトラスを提供する、アメリカのロボット業界の代表的存在だ。

続きを読む

グーグルが日本のシャフト社を買収していた! ロボット・スタートアップを一気に7社も

ロボット業界の大ニュース。グーグルがロボット事業に乗り出し、日本のロボット開発会社シャフトを含むスタートアップ7社を買収したという。『ニューヨークタイムズ』が報じている

シャフトは、東京大学情報理工学系研究科の情報システム工学研究所(JSK)からスピンアウトし、2012年に創設された会社。

シャフト社のホームページ(http://schaft-inc.jp/より)

シャフト社のホームページ(http://schaft-inc.jp/より)

同社は、今月末に予選が開かれるDARPAのロボティクス・チャレンジにも出場する予定で、すでに有望視されているが、この買収によってその賞金200万ドルを大きく上回る資金を受けることだろう。日本のロボット界にとっては、大きな刺激となるできごとだ。

自走車を開発してきたグーグルがロボットに進出するのは、ごく自然な動きとも言えるが、同社は他にもロボット会社を一気に買収したようだ。しかも、買収は秘密裏に過去半年ほどの間に次々と行ってきたという。記事は、その投資額の大きさから、消費者向けロボットではなく、製造用、ロジスティクス用のロボットが狙いではないかと見ている。

同社が買収したのは、以下7社:

続きを読む


Copyright © robonews.net