カテゴリー: スタートアップ、ベンチャーキャピタル

植毛治療で活躍するロボット。レストレーション・ロボティクス社の開発

脱毛や薄毛は、世界共通の悩みだ。だが、これまでの植毛手術は、大掛かりな上に治療の傷跡が残るなどの欠点が多く、躊躇する人々が多かった。そこに登場したのがロボットだ。 レストレーション・ロボティクス社は、世界で初めて植毛治療に利用されるロボット「アルタス(ARTAS)」を開発した。2011年に米食品医薬品局(FDA)の認可を 取得。これまで50台以上世界に出荷されたアルタスは、従来のマニュアルによる自毛植毛手術と比べて、非侵襲的に施術ができることが注目を集めている。テレビ番組でもよく取り上げられているようだ。

レストレーション・ロボティクス社CEOのジム・マックコラム氏とアルタス

レストレーション・ロボティクス社CEOのジム・マックコラム氏とアルタス

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ユーザーの感情を捉えるAIキューブ「エモスパーク」

モノのインターネット化が進む中で、人間の感情のインターネット化も開発の対象になるようだ。今、クラウド・ファンディングで資金を集めている「エモスパーク(EmoSpark)」がそんな視点で生まれた製品だ。

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グリシン・ロボティクスがペットネットへの112万5000ドルの投資に参加

ディミトリ・グリシンが運営するロボット専門のベンチャーキャピタル、グリシン・ロボティクス社が、アメリカのペットネット社への112万5000ドルのシード投資へ参加した。他に3社のベンチャーキャピタルとエンジェル投資家が加わっている。「ギガオム」が伝えている

ペットネット社は、ペットのための自動餌やり機「スマートフィーダー」を開発した。拠点はロサンゼルスのようだが、ボストンのハードウェア・アクセラレーターのボルトで立ち上がったスタートアップだ。グリシン・ロボティクス社はボルトにも投資を行っている。

さて、スマートフィーダーは、自動的に適切な量の餌を出すだけではない。もっと広く「ペットケア分析プラットフォーム」なるものを構築して、あらゆる面からペットの健康と飼い主の心の平安を確保するのに役立ちたい、のだという。

自動的に餌をやり、ペットの健康管理もできるスマートフィーダー(http://www.petnet.io/より)

自動的に餌をやり、ペットの健康管理もできるスマートフィーダー(http://www.petnet.io/より)

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ウェアラブルでジェスチャー入力できる。アームバンド「ミョー(Myo)」は今年初めに出荷

筋肉の話題をもうひとつ。

カナダのサルミックラボが開発したウェアラブルなアームバンド「ミョー」は、ジェスチャー入力のためのデバイス。腕に装着して、手先を動かすだけで空中のドローンを操作したり、ビデオを早送りしたりできる。

ミョーは筋肉の動きを認識するEMG(筋電位測定)センサー、9軸のIMU(慣性測定ユニット)を搭載し、ブルートゥースで通信する。特定の指や腕のジェスチャーがすでに設定されているようだが、ディベロッパーがさらに独自のアプリケーション用のジェスチャーを考案することもあるだろう。

価格は149ドルで、現在予約販売中。前人気はかなり大きいようだ。三次元センサーとどう使い勝手が異なるのか不明だが、野外で利用できる利点は大きいかもしれない。

アイロボット社の新製品、スクーバ450の評価が高い

アイロボット社が、床のタイル磨きをするスクーバの新モデル「スクーバ450」を発表。この新製品の評価が高く、CES (コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で発表された直後には、同社の株価が急騰したほどだった。

スクーバはゴミの吸い取り、薬品に浸す、こする、水分を吸い取るの4サイクルの作業を行う。これまでのスクーバはこれを1回でこなしていたが、スクーバ450は2回に分けて行う。それで、床がかなりきれいになるそうだ。

また、音声によって今どの段階の作業中か、あとどのくらい時間がかかるのかを教えてくれるのも便利という。300平方フィート(約30平米)の部屋ならば40分、もっと小さな部屋ならば20分で作業を完了する。充電速度もフルチャージまで3時間以内と、速くなった。

この製品は、あまり日本では売れないだろう。というのも、日本の家ではそれほどタイルの床がないからだ。アメリカの住宅では、バスルームだけでなく玄関、廊下、キッチンなどの床に種々のタイルが利用されている。土足で入るために汚れも強い。600ドルもするが、けっこう売れるかもしれない。

「IEEEスペクトラム」のレビューはここ。「ギガオム」のレビューはここ

家庭用ビーム、995ドルで予約販売受付中!

テレプレゼンス・ロボットを開発するスータブル・テクノロジーズ社が、これまでのビームとは違った新製品「ビーム+(プラス)」を発売する。「IEEEスペクトラム」が伝えている

ビーム+は、これまでの製品「ビーム・プロ」と機能的にはほとんど変わらないが、高さがやや低く(135センチ)、ベース部分のデザインが小振りでスマートになっている。何と家庭での利用を対象としており、価格は995ドルとこれまでのテレプレゼンス・ロボットよりずっと安い。ただし、これは最初の1000台の予約販売のための特別価格という。その後は1995ドルと、1000ドルも高くなる。出荷は夏以降の予定。

会社にいるお父さんが、子供部屋をこんな風に覗きに来る? (http://spectrum.ieee.org/より)

出張中のお父さんが、子供部屋をこんな風に覗きに来る? (http://spectrum.ieee.org/より)

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ロボットが資本集約型産業というのは、間違い

「ロボット産業は、バイオテクノロジー産業よりも資本集約的でない」という論説が『IEEEスペクトラム』に転載されている。ドローン会社のテラヴィオン社創設者兼CEOのロバート・モリス氏によるもの。分析には、同氏が卒業したカーネギーメロン大学のMBAプログラムの教授らも関わった。

モリス氏の考察から。資産と売上を、ロボット産業とバイオテクノロジー産業とで比べた場合

モリス氏の考察から。資産と売上を、ロボット産業とバイオテクノロジー産業とで比べた場合

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スータブル・テクノロジーズ社のビームは、CESにも出現

テレプレゼンス・ロボットを開発するスータブル・テクノロジーズ社。同社のビームは、去年10月の「ロボビジネス2013」会議会場をウロウロしていたが、ラスベガスで開かれているCES(コンシューマー・エレクトロニクスショー)会場にも出現しているようだ。「フォーブス」が伝えている

同記事では、実際に記者がビームでCES 会場を見て回る体験が伝えられている。「見て回れても、ビームで人を取材するのは無理」とか「近くに寄って見るのが時に難しい」、テクノロジー関係者が集まるこの展示会でも「近づくと驚かれる」といったような感想が書かれている。競合のアイロボット社のブースでは追い出されたとのこと。

ビームでCES会場にテレプレゼンスした記者に見える風景(http://www.forbes.com/より)

ビームでCES会場にテレプレゼンスした記者に見える風景(http://www.forbes.com/より)

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柔らかなボール状のグリッパー

コーネル大学からスピンアウトしたエンパイアー・ロボティクス社が、柔らかなボールのようなグリッパー「ヴァーサボール(VERSABALL)」を発売した。「ロボティクス・トレンド」が伝えている

このボールは、DARPA(国防高等研究計画局)の補助金を受けた研究から生まれたもので、コーネル大学、シカゴ大学、アイロボット社の研究者らが関わった。ジャミング転移と呼ばれる物理的現象を利用し、細かな粒子を詰めた袋を真空状態に近づけることで把握力を得る。2010年にその原型が発表されていた。

エンパイアー・ロボティクス社は2012年に設立された。さまざまな形状の物体を掴めるため、同社ではヴァーサボールはひとつの製造ラインで違った部品を扱ったり、義手や家庭用ロボットに利用したりが可能としている。

こんなのんびりしたかたちで本当に掴めるのかと疑いたくなるが、電球を回転させながら取り付けたりするビデオもここにある。

「500キロのロボットでサラミ・ソーセージをつまみ上げるのは、変です」。ユニバーサル・ロボッツ社創設者兼CTOのエスベン・ハレベック・オスターガート氏 インタビュー

デンマークのユニバーサル・ロボッツ社は、生産現場で人と並んで仕事ができるコー・ロボットで成功を収めている。ヨーロッパから始まって、現在はアメリカ、アジアへと販路を広げ、同社のURロボットは最近、フォルクスワーゲンやBMWなど従来型ロボットの使い手である自動車メーカーでも導入されて話題を呼んだ。

同社創設者でCTO(最高技術責任者)を務めるエスベン・ハレベック・オスターガート氏は、かつて大学に在籍していたロボット研究者。創設と、現在の同社の展望を聞いた。

ユニバーサル・ロボッツ社創設者兼CTOのオスターガート氏。南デンマーク大学助教授時代に起業。博士課程の学生時代には、筑波のAISTに留学していたこともある。

ユニバーサル・ロボッツ社創設者兼CTOのオスターガート氏。南デンマーク大学助教授時代に起業。博士課程の学生時代には、筑波のAISTに留学していたこともある。

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