カテゴリー: 家庭用ロボット

今年のサッカー・ワールドカップは、脳信号で動くロボット・スーツでキックオフ

今年6月にブラジル・サンパウロで開催されるサッカーのワールドカップでは、ロボット・スーツを身につけたティーンエージャーがキックオフする予定だ。ワシントンポストが伝えている

脳信号を感知するヘルメットを着け、背中にバッテリーを着けてキックオフ(http://www.washingtonpost.com/より)

脳信号を感知するヘルメットを着け、背中にバッテリーを着けてキックオフ(http://www.washingtonpost.com/より)

続きを読む

ロボットのためのwww(ワールドワイドウェブ)がヨーロッパでスタート

EU(ヨーロッパ共同体)のプロジェクトとして、ロボアースがスタートした。これは、いわばロボットの頭脳をクラウドで共有するためのプラットフォームで、今後4年間にわたって推進される予定という。「BBC」が伝えている

クラウドで結ばれたロボットが、それぞれのタスクを行う(http://www.roboearth.org/より)

クラウドで結ばれたロボットが、それぞれのタスクを行う(http://www.roboearth.org/より)

続きを読む

アイロボット社の新製品、スクーバ450の評価が高い

アイロボット社が、床のタイル磨きをするスクーバの新モデル「スクーバ450」を発表。この新製品の評価が高く、CES (コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で発表された直後には、同社の株価が急騰したほどだった。

スクーバはゴミの吸い取り、薬品に浸す、こする、水分を吸い取るの4サイクルの作業を行う。これまでのスクーバはこれを1回でこなしていたが、スクーバ450は2回に分けて行う。それで、床がかなりきれいになるそうだ。

また、音声によって今どの段階の作業中か、あとどのくらい時間がかかるのかを教えてくれるのも便利という。300平方フィート(約30平米)の部屋ならば40分、もっと小さな部屋ならば20分で作業を完了する。充電速度もフルチャージまで3時間以内と、速くなった。

この製品は、あまり日本では売れないだろう。というのも、日本の家ではそれほどタイルの床がないからだ。アメリカの住宅では、バスルームだけでなく玄関、廊下、キッチンなどの床に種々のタイルが利用されている。土足で入るために汚れも強い。600ドルもするが、けっこう売れるかもしれない。

「IEEEスペクトラム」のレビューはここ。「ギガオム」のレビューはここ

家庭用ビーム、995ドルで予約販売受付中!

テレプレゼンス・ロボットを開発するスータブル・テクノロジーズ社が、これまでのビームとは違った新製品「ビーム+(プラス)」を発売する。「IEEEスペクトラム」が伝えている

ビーム+は、これまでの製品「ビーム・プロ」と機能的にはほとんど変わらないが、高さがやや低く(135センチ)、ベース部分のデザインが小振りでスマートになっている。何と家庭での利用を対象としており、価格は995ドルとこれまでのテレプレゼンス・ロボットよりずっと安い。ただし、これは最初の1000台の予約販売のための特別価格という。その後は1995ドルと、1000ドルも高くなる。出荷は夏以降の予定。

会社にいるお父さんが、子供部屋をこんな風に覗きに来る? (http://spectrum.ieee.org/より)

出張中のお父さんが、子供部屋をこんな風に覗きに来る? (http://spectrum.ieee.org/より)

続きを読む

CESに出展されたロボット8種、どれが良い?

アドエージが、CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)に出展されていた8種類のロボットを、手短かにビデオにまとめている。どれがいいかの投票だ。

窓ふきをしてくれるロボットや、スフェロの新モデルも映っている。バーベキュー大国のアメリカだけあって、使用後のグリルを掃除するロボットもある。よく見ると、テレプレゼンス・ロボットのビームに抱きついている人がいたりして、笑える。

ただ、日本のクローラー・ロボットについては、ナレーターは「楽しくはないな」などと言っていて、日本でこの手のロボットが開発されている背景を知らなさそう。消費者向けロボットを探す目には、確かにわからないかもしれない。

ここに出ているロボットは以下:

ウィンボット(窓ふきロボット)

グリルボット(バーベキューのグリルを掃除)

クローラー・ロボット(日本のトピー工業社製)

FURO-S(レストランで注文を取ったりするサービス・ロボット)

パロ(日本生まれの癒し用アザラシ・ロボット)

プレオ(学習する赤ちゃん恐竜ロボット)

スフェロ(高速走行するおもちゃロボット)

ビーム(テレプレゼンス・ロボット)

CESで人気だったパロット社の飛ぶロボット「ジャンピング・スモウ」

小型ドローンの開発で知られるフランスのパロット社のふたつのロボット製品が、CESで人気を集めていたようだ。『IEEEスペクトラム』も、「最新の研究技術を、消費者向けの手頃でおもしろいロボットにする会社」として取り上げている

ふたつの製品は、さらに小さなミニドローンとジャンピング・スモウ。特にジャンピング・スモウは、かなりの跳躍力で高く飛び上がり、高速に回転する。タブレットを傾けて操作するようだ。

同社の下のビデオを見ると、キッチンを散らかしたりペットを驚かせたりする以外には今ひとつ有益さが不明だが(!)、オモチャならば仕方がない。それでも、把握力や衝撃吸収は高そうである。『IEEEスペクトラム』は追って詳しい取材記事を掲載するとのことなので、楽しみに待ちたい。

このパロット社は、ユニークな製品ラインアップを持つ企業だ。スマートフォンやタブレットの周辺機器、ナビゲーションなどの車載デバイスに加えて、車載システム、ワイヤレス・スピーカー、ワイヤレス・ヘッドフォン、はたまた植物の状態をモニターするワイヤレス・プラントモニターまである。現実世界のモノをネットでつなげる「インターネット・オブ・シングズ」企業にこれから発展していくのだろう。

柔らかなボール状のグリッパー

コーネル大学からスピンアウトしたエンパイアー・ロボティクス社が、柔らかなボールのようなグリッパー「ヴァーサボール(VERSABALL)」を発売した。「ロボティクス・トレンド」が伝えている

このボールは、DARPA(国防高等研究計画局)の補助金を受けた研究から生まれたもので、コーネル大学、シカゴ大学、アイロボット社の研究者らが関わった。ジャミング転移と呼ばれる物理的現象を利用し、細かな粒子を詰めた袋を真空状態に近づけることで把握力を得る。2010年にその原型が発表されていた。

エンパイアー・ロボティクス社は2012年に設立された。さまざまな形状の物体を掴めるため、同社ではヴァーサボールはひとつの製造ラインで違った部品を扱ったり、義手や家庭用ロボットに利用したりが可能としている。

こんなのんびりしたかたちで本当に掴めるのかと疑いたくなるが、電球を回転させながら取り付けたりするビデオもここにある。

家事ロボットがやって来るための条件を計算する

メリーランド大学機械エンジニアリング学部教授のサタンドラ・K・グプタ氏が、家事ロボットが実用化されるための条件を考察、『IEEEスペクトラム』に寄稿している

同氏によると、家事ロボットは以下の3つに分類される。

(1)退屈で単純な家事作業を行うロボット

(2)家庭において新しい役割を担うロボット(教育、エンターテインメント、コンパニオンシップ/付き添い)

(3)介護施設やコミュニティーで使われるロボット

ロボットがやる作業は掃除、洗濯、皿洗い、トイレ掃除、家具組み立て、電話の応答など多岐にわたると想定。ただし芝刈りなど屋外での作業や、ペットや子供の世話などは考慮していないという。

カールスルーエ工科大学の家事ロボット、アルマー(http://spectrum.ieee.org/より)

カールスルーエ工科大学の家事ロボット、アルマー(http://spectrum.ieee.org/より)

続きを読む

「UBR-1のプラットフォームは、何10億ドルもの規模になるビジネスの一部なんです」 アンバウンデッド・ロボティクスCEOメロニー・ワイズ インタビュー

数々のスピンオフ企業を出したウィロー・ガレージ。その最後のスピンオフがアンバウンデッド・ロボティクス社だ。創業者4人は、すべてウィロー・ガレージの出身者。そのたった4人が、1年足らずの間に1本アームのロボットUBR-1(ユーバー・ワン)を開発して、関係者を驚かせた。同社のオフィスを訪ねて、今後の計画などについて聞いた。(UBR-1発表時の参考記事はここに。)

アンバウンデッド・ロボティクス社のオフィスで。立っているのが、CEOのメロニー・ワイズ。

アンバウンデッド・ロボティクス社のオフィスで。立っているのが、CEOのメロニー・ワイズ。

続きを読む

圧巻のビンテージ・ロボット店の写真

『ボイング・ボイング』にイギリスから送られてきたという、ビンテージ・ロボット店の写真が出ている。クリスマス前の一風景とのこと。

ファンにはたまらない店頭風景(http://www.flickr.com/photos/woolamaloo_gazette/with/11106749364/より)

ファンにはたまらない店頭風景(http://www.flickr.com/photos/woolamaloo_gazette/with/11106749364/より)

それにしてもよく集めたものだ。以前調べたことがあるのだが、ここにも見えるリリプットなど40年代のロボット・オモチャは、日本製のものがかなり多かったようだ。今再び復刻版が発売されているが、それらは中国製。それでもロボット・ファンの間では、依然として人気が高いらしい。

オリジナル製品はコレクターの間ではひっぱりだこで、ロボット・コレクターのこのサイトによると、当時の日本のブリキ製ロボットは数年前に5万2900ドル(約530万円!)で売れたという。


Copyright © robonews.net