フォックスコン社が、カーネギーメロン大学のロボット研究に1000万ドルを寄付
中国の製造大手で、アップル製品の製造請負で知られるフォックスコン社(親会社 鴻海精密工業)が、カーネギーメロン大学のロボットと先端製造技術研究に1000万ドルを寄付するという。『ロボット・レポート』が伝えている。去る11月に発表されたもの。
中国の製造大手で、アップル製品の製造請負で知られるフォックスコン社(親会社 鴻海精密工業)が、カーネギーメロン大学のロボットと先端製造技術研究に1000万ドルを寄付するという。『ロボット・レポート』が伝えている。去る11月に発表されたもの。
カリフォルニアのNASAエイムズ・リサーチセンターが、衝撃を吸収するテンセグリティー構造のローバーを構想している。『インターナショナル・ビジネス・タイムズ』が伝えている。
それによると、このローバーは何本かのバーがケーブルで結ばれた構造体。つぶれたり、また元に戻ったりするしくみを利用して、最大高度97キロからの落下にも耐え、目的地に移動していくことができる。中核部分に観察のための機器を統合すれば、衝撃による損傷も受けないという。
同リサーチセンターは、テンセグリティー構造のロボットはこれからの惑星探索にはなくてはならない技術と見ているという。テンセグリティー構造は、圧縮する力が張力とのバランスを保ち、構造全体で負荷を分散する。軽量で平たくなるため、輸送にも最適という。
論文はここに。
下は、『IEEEスペクトラム』のビデオ。
メリーランド大学機械エンジニアリング学部教授のサタンドラ・K・グプタ氏が、家事ロボットが実用化されるための条件を考察、『IEEEスペクトラム』に寄稿している。
同氏によると、家事ロボットは以下の3つに分類される。
(1)退屈で単純な家事作業を行うロボット
(2)家庭において新しい役割を担うロボット(教育、エンターテインメント、コンパニオンシップ/付き添い)
(3)介護施設やコミュニティーで使われるロボット
ロボットがやる作業は掃除、洗濯、皿洗い、トイレ掃除、家具組み立て、電話の応答など多岐にわたると想定。ただし芝刈りなど屋外での作業や、ペットや子供の世話などは考慮していないという。
2013年最大のロボット・イベントだったDARPAロボティクス・チャレンジ(DRC)予選が終わって10日。
考えれば考えるほどに、ずいぶんシュールなできごとだったと感じてならない。15のロボットが同時進行して、人間がやるような8つのタスクに懸命に取り組んでいる。アトラスを始め、精巧に作られたああしたロボットを1体見るだけでも感動のはずだが、それが予備分も含めて20体以上も結集し、それぞれのハードウェア、ソフトウェア、そして人間オペレーターの能力の限りを尽くしている。
こんなイベントに立ち会えたことは非常に幸運だったし、ロボットに対する認識がまったく新しいレベルへシフトしたようにも感じた機会だった。
自走車開発を促進するためのDARPAグランド・チャレンジが最初に開かれた2004年、150マイル(約240キロ)の全コースを完走した車はなかったが、9年後の現在、自走車の実用化はもう数年先に迫っている。 同じように、あと数年もすれば、ロボットたちは今回のようなタスクをスムーズにこなすようになって、さらに高度なタスクへも取り組んでいるはずだ。本当にロボットたちが身の回りに増え、必要とあらば人々を助けに出てくるのだ、という感慨を強くした。
日本人ロボット関係者はどう見た?
さて、DRC会場で何人かの日本人ロボット開発者にコメントをもらっていたので紹介しておきたい。会場には、日本の大学や企業からロボット研究者、開発者も多く訪れていた。ほとんどが経済産業省と米国国防省の間で合意された『人道支援と災害復旧に関するロボットの日米共同研究』に関連した視察だったようだ。
DARPAロボティクス・チャレンジ(DRC)は、2日目もハードなスケジュールが終日続いた。17チームのうち、参加できなかった中国チーム、インテリジェント・パイオニアと、ロボットの調子が悪いカイロス・オートノミーを除いた15チームが、残りのタスクを30分ごとにこなしていった。
DARPAロボティクス・チャレンジ(DRC)第1日は、午前7時からの開会式でオープンした。
かつての飛行機技術と同じように、ロボットも今は未熟な技術に見えるかもしれないが、「これは新しい時代の始まりだ」というDARPAプログラム・マネージャー、ギル・プラット氏のことばに、参加者は大いに鼓舞されたようだった。
12月20〜21日にマイアミで開かれるDARPAロボティクス・チャレンジは、ユーチューブのDARPA TVでもストリーミングされる予定。マイアミ時間午前8時から午後6時までの間、ぜひアクセスしていただきたい。詳しい時間割はここに。
ロボニュースもDARPAロボティクス・チャレンジ(DRC)を取材するために、マイアミにやってきた。本日は、メディア向けのブリーフィングに参加。
会場となっているホームステッド・スピードウェイは、いつもはカーレースが開かれる場所。そのトラック上に、8つのタスクのための建て込みが作られ、最終的な仕上げが行われている最中だった。
ロボティクス・チャレンジ(DRC)まで4日となり、DRCのサイトにも新情報が続々とアップされている。その中に、おもしろいビデオが3本。
下は、チーム・ヴィガー(Team ViGIR)がアトラスを迎えるにあたって、ラボをセットしているところ。途中から箱に入ったアトラスが取り出される様子がわかる。
DARPAロボティクス・チャレンジにトラックAから参加するNASAジョンソン宇宙センター(JSC)のロボット、ヴァルカリー(Valkyrie)は、これまでイラストでしか紹介されていなかったのだが、やっとお目見えした。『IEEEスペクトラム』が詳細な紹介記事を掲載している。
これによると、ヴァルカリーは身長1.9メートル、体重125キロ、44軸の、バッテリーを動力とするヒューマノイド・ロボットだ。NASA JSC とテキサス大学、テキサスA&M大学が協力して作り上げたもので、テキサス州から開発補助金を受けている。
見た目は、ロボティクス・チャレンジの他のどのロボットよりもヒューマノイド的で、SF映画に出てくるロボット、そのままだ。構成は以下。
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