カテゴリー: ロボット研究

ジェームス・ダイソンがロボットビジョン・ラボをつくる

『BBC』によると、先端掃除機の開発者であるジェームス・ダイソン氏が、ロンドンのインペリアル・カレッジに500万ユーロ(800万ドル)を投入して、ロボティクス・ビジョン・ラボを設立する。

ダイソン氏は、2005年から同大学のアンドリュー・ダヴィソン教授と共同研究を行っており、新しいラボも同教授が率いる。ここでは、掃除機と同時に家庭用ロボットの研究を進めるとのことだ。

ジェームス・ダイソン氏は家事ロボットを開発? (http://www.bbc.co.uk/より)

ジェームス・ダイソン氏は家事ロボットを開発? (http://www.bbc.co.uk/より)

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「シャフト」って一体何者? 『IEEEスペクトラム』が解説

昨年末のDARPAロボティクス・チャレンジ(DRC)で、他のロボットに大きく差を空けて1位を獲得した日本のチーム、シャフト社。「いったい彼らは何者だ?」という興味がアメリカでも大きく高まったのに、同社がグーグルに買収されて「取材ノー」を通しているため、どのメディアも詳しく伝えきれずにいる。

そこで『IEEEスペクトラム』が、同誌がかつて取材した内容などを振り返りながら解説している

まずは、うわさ話から。先月、ロボット業界を駆け巡ったのは「グーグルがシャフトをDRCの決勝戦に出さない」といううわさだ。

DRCでスイスイ瓦礫を歩いたシャフトのS-Oneロボット

DRCでスイスイとデコボコの地面を歩いたシャフトのS-Oneロボット

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「ロボットも、利便性と受容度が相まって需要が高まるのです」 フランク・トービー氏インタビュー その<1>

フランク・トービー氏は、ロボット産業の動向を追うふたつのウェブサイト「ザ・ロボット・レポート」と「エブリシング・ロボティクス」でよく知られている。また、長年研究してきたロボット企業の業績調査を集大成した世界初のロボット産業の株価指数「ロボストックス(ROBO-STOX)」の創設者のひとりでもある。ロボッストックスは昨年、ナスダックに登録された

ロボット産業の見通し、ロボット起業、そしてロボストックスについて同氏に尋ねた。

ロボット業界の動きを追うフランク・トービ氏。

ロボット業界の動きを追うフランク・トービー氏。

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自己組織化するキューブ。変形するロボットに利用可能か

シンプルなキューブが、回転力を駆使して自己組織化して新しい形状を作る。そんなしくみをマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者たちが考案した。「MITテクノロジー・レビュー」が伝えている

「Mブロック」と呼ばれるこのロボットは、外部に可動要素が何もない。それでも、他のブロックの上に載ったり、飛んだりする。飛行中に向きを変えたりもできる。

中には、1分間に2万回転するフライウィール(弾み車)が内蔵されており、それにブレーキがかかることによって方向性のあるモメンタムを得るしくみ。また、キューブの各面と角には磁石がついており、それがキューブ同士を結びつける。

このしくみは、形状を変化させる必要のあるロボットにも使えるはずと研究者たちは語っている。

歴代のロボットが見られるMITミュージアムを知っていますか?

Categories: ロボット研究

マサチューセッツ大学はロボット研究でもよく知られるが、ボストンの同大学キャンパスの近くにある小さな博物館、MITミュージアムではさまざまな研究の中で作られてきた歴代のロボットを見ることができる。

ヒューマノイド・ロボットのコグ(Cog)、相手の感情に合わせて対応するキスメット(Kismet)の他にも、魚のロボット、遠隔手術ロボット、精巧なロボットアームなどが展示されている。

MITミュージアムのロボット展示室の内部

MITミュージアムのロボット展示室の内部

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ロボットもネコのようにナビゲートしよう

ネコをはじめ、動物のヒゲは空気の動きを感じたり障害物をよけて歩いたりするのに重要な役割を果たす感覚器だ。こんな繊細な器官を人工的に作れば、ロボットのナビゲートにも役立つのではないか。

そうしてバークレー・ラボカリフォルニア大学バークレー校との研究から生まれたのが、「イーウィスカー(e-whisker)」である。「ギズマグ」が伝えている

動物のヒゲにも負けないセンサーを(http://www.lbl.gov/より)

動物のヒゲにも負けないセンサーを(http://www.lbl.gov/より)

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筋肉が伸縮するウェアラブル・ロボットのリハビリ器具

固い素材の外骨格ではなく、柔らかなプラスティックや複合材を用い、さらに人工筋肉、軽量センサー、ソフトウェアを組み合わせることで、足や足首のリハビリ器具になるプロトタイプが開発された。「エンジニア」が伝えている

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国際宇宙ステーションに送られたアリの行動から、ロボットのヒントを得る

先頃国際宇宙ステーション(ISS)に送られた荷物の中には、70匹のアリを入れたケースが載せられていた。送ったのは、スタンフォード大学の生物学の研究室だ。「ギガオム」が伝えている

アリが餌を見つけ、それを仲間に伝えて巣まで運ぶさまは興味深いものだ。中央の指令塔があるわけではなく、アリたちは互いのコミュニケーションによって進路を決め、さらにその周りを探索する。ことに視力はよくないため、匂いや接触によってコミュニケートするという。数が少ないとまっすぐ進むが、数が多いとよりまわりへ向かっていくようになる。

国際宇宙ステーションへ送られたアリの行動は、ロボット開発のヒントに(NASA提供)

国際宇宙ステーションへ送られたアリの行動は、ロボット開発のヒントに(NASA提供)

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クラウド・ロボットが抱える課題

先だって、ヨーロッパで始まったプロジェクト、ロボアースについて伝えたが、「エコノミスト」がこうしたクラウド・ベースのモノ(インターネット・オブ・シングズ)やロボットの課題について触れている。それはセキュリティーとプライバシーの問題だ。

ロボットが介護するようになると、セキュリティーやプライバシーの問題も持ち上がる(http://www.economist.com/より)

ロボットが介護するようになると、セキュリティーやプライバシーの問題も持ち上がる(http://www.economist.com/より)

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150%伸びても機能する、極小の銀ナノワイヤー・センサー

ノース・カロライナ州立大学の研究者たちが、銀ナノワイヤーを用いたセンサーを開発した。ウェアラブルで多機能的なこのセンサーは、義足や義手などの人工器官、ロボット、タッチパネルなどに利用できるという。「フィズ」が伝えている

センサー技術は、物理的な形状変化や電界偏向に基づいており、伸張可能なことが特徴。長さが150%伸びても機能には問題ないという。そのため、人間のひざなど曲面的な皮膚表面にも着けることができる。

開発を行った同大学機械および宇宙エンジニアリング学部のヨング・ズー准教授は、ユーザーの動きに反応してフィードバックを与えるような義足や、まわりの環境を感じるロボット、個人の動きをモニターしたり、身体的な状態を計測したりする服などに統合できると語っている。

銀ナノワイヤーを用いた曲げの効くセンサー(http://phys.org/より)

銀ナノワイヤーを用いた曲げの効くセンサー(http://phys.org/より)


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