カテゴリー: ロボット研究
本物のように泳ぐ、魚のソフト・ロボット
ソフト・ロボットは、新しいロボット分野として注目の的。ただ外側がソフトなだけでなく、動きも内側の流体によって促されるようなものだ。『MITニュース』が、コンピュータ科学および人工知能ラボ(CASIL)の研究者らが魚型のそんなロボットを開発中だと伝えている。
ヒューマノイド・ロボットの課題とチャレンジ
イギリスの『ジ・エンジニアリング』誌が、ロボット関係者にヒューマノイド・ロボットの課題とチャレンジについて質問している。かいつまんでお伝えしよう。
参加者は:
・DB=デヴィッド・ビセット(自律システムのコンサルタント、前ダイソン社のロボティクス研究部門トップ)
・MR=マーク・レイバート(ボストン・ダイナミクス社創設者)
・NS=ノエル・シャーキー(シェフィールド大学人工知能およびロボティクス学部教授)
・RW=リッチ・ウォーカー(シャドー・ロボット・カンパニー社ディレクター)
ロボットとサイバー・ロー(サイバー法)の関係
ロボットが身の回りに増えるにつれ、ロボットの行動についての規制も考えるべき課題だ。ワシントン大学の法律大学院のライアン・カロ教授は、まさにそうした新しい分野の法律を研究している。『ロボティクス・ビジネス・レビュー』が報じている。
サイバー・ローは、インターネットと法律が交わる領域で、カロ教授はコンピュータやインターネットとも異なる特質を持つロボットにも、独自の法律が必要になると説いている。同教授の論文ドラフトはここにあるが、「embodiment(データの形象化)」、「emergence(創発性、自律性)」、「社会的意味」という点から考察を進めるようだ。
同教授はフィードバックも歓迎するとのこと。
カリフォルニア工科大学の学生ロボット対抗戦
ロサンゼルス郊外のカリフォルニア工科大学の年中行事が、学生のロボット対抗戦だ。機械エンジニアリング学部の学生がチームを組み、互いに競い合う。『ロザンゼルス・タイムズ』が伝えている。
29回目の今年は、6チームが20週間以上をかけ800ドルの予算でそれぞれのロボットを製作。1.5メートル高のピラミッドの頂上に空き缶を置くというタスクを、2チームずつ競った。先に置かれた相手チームの缶を奪うのも可。
これは、対抗戦であると同時に期末テストも兼ねているとのことで、学生たちにとっては負けていられない真剣勝負だ。ロボットが壊れると、その場で修理もする。勝ったのは、四輪のロボットを製作した「チキン・マックナゲット40個」という名前のチームという。
卒業生や地元の高校生も見学に訪れ、理想的なロボット・エンターテインメントと学習の機会だ。
ビデオはここ。
ROSを利用して、ミョーでロボットをジェスチャー操作する
クリアパス・ロボティクス社が、アームバンドのミョー(Myo)を利用してロボット制御ができることを確認した。同社のリリースが伝えている。
テレプレゼンス・ロボットの、いいところと困ったところ
テレプレゼンス・ロボットについては、ロボニュースも何度か紹介してきたが、『ニューヨーク・タイムズ』が消費者に手の届く値段に近づいたビーム・プラスを取り上げながら専門家の意見も掲載している。参考になるので、紹介しておこう。
ロボットが2029年までに人間より知的になることは、「ない」
グーグルのエンジニアリングのディレクターに就任したレイ・カーツワイル氏が方々で説いていることで、あと15年もすればロボットの知性は人間を超えるという論調が目立っている。
それに対して、西イングランド大学ブリストル校ロボティクス学部のアラン・ウィンフィールド教授が『ロボハブ』で反論している。
ウィンフィールド教授の論点は次の5つだ。