グーグルがボストン・ダイナミックス社を買収!
いやはや驚きのニュース。グーグルがあのボストン・ダイナミックス社を買収したとのことだ。『ニューヨーク・タイムズ』が報じている。
ボストン・ダイナミックス社は、重い荷物を載せて4本脚で歩くビッグ・ドッグでよく知られるロボット開発会社。来週のDARPAロボティクス・チャレンジにもヒューマノイド・ロボットのアトラスを提供する、アメリカのロボット業界の代表的存在だ。
いやはや驚きのニュース。グーグルがあのボストン・ダイナミックス社を買収したとのことだ。『ニューヨーク・タイムズ』が報じている。
ボストン・ダイナミックス社は、重い荷物を載せて4本脚で歩くビッグ・ドッグでよく知られるロボット開発会社。来週のDARPAロボティクス・チャレンジにもヒューマノイド・ロボットのアトラスを提供する、アメリカのロボット業界の代表的存在だ。
DARPAロボティクス・チャレンジにトラックAから参加するNASAジョンソン宇宙センター(JSC)のロボット、ヴァルカリー(Valkyrie)は、これまでイラストでしか紹介されていなかったのだが、やっとお目見えした。『IEEEスペクトラム』が詳細な紹介記事を掲載している。
これによると、ヴァルカリーは身長1.9メートル、体重125キロ、44軸の、バッテリーを動力とするヒューマノイド・ロボットだ。NASA JSC とテキサス大学、テキサスA&M大学が協力して作り上げたもので、テキサス州から開発補助金を受けている。
見た目は、ロボティクス・チャレンジの他のどのロボットよりもヒューマノイド的で、SF映画に出てくるロボット、そのままだ。構成は以下。
12月20〜21日にマイアミで開かれるDARPAロボティクス・チャレンジは、一般にも無料で公開されるイベントとなる。そのためか、同チャレンジのサイトが最近一新されたようだ。挑戦するチームやタスクなどが、非常にわかりやすくなっている。
これまで決まっていなかったトラックDのチームも公開されている。トラックDは、DARPAからの研究補助金を受けず、自前のハードウェア(ロボット)とソフトウェアを開発して応募した。4チームが選ばれた模様で、これで合計17チームが参加する。
会場では、ロボットの関連技術や被災地の救援技術などを解説した展示も行われ、またボストン・ロボティクス社のアトラスとの記念撮影ができる抽選もあるらしい。
ロボット業界の大ニュース。グーグルがロボット事業に乗り出し、日本のロボット開発会社シャフトを含むスタートアップ7社を買収したという。『ニューヨークタイムズ』が報じている。
シャフトは、東京大学情報理工学系研究科の情報システム工学研究所(JSK)からスピンアウトし、2012年に創設された会社。
同社は、今月末に予選が開かれるDARPAのロボティクス・チャレンジにも出場する予定で、すでに有望視されているが、この買収によってその賞金200万ドルを大きく上回る資金を受けることだろう。日本のロボット界にとっては、大きな刺激となるできごとだ。
自走車を開発してきたグーグルがロボットに進出するのは、ごく自然な動きとも言えるが、同社は他にもロボット会社を一気に買収したようだ。しかも、買収は秘密裏に過去半年ほどの間に次々と行ってきたという。記事は、その投資額の大きさから、消費者向けロボットではなく、製造用、ロジスティクス用のロボットが狙いではないかと見ている。
同社が買収したのは、以下7社:
『ビジネス・オブ・ロボティクス』によると、12月20〜21日にマイアミで開かれるDARPAロボティクス・チャレンジに利用される車が明らかになった。ポラリス社のレンジャー「XP 900 EPS」のカスタマイズ版という。
ポラリス社は、レクリエーション、パワースポーツ、警備、インフラ整備、軍事などに用いる車両の開発・製造会社。本社はミネソタ州ミネアポリスにある。
『ボイング・ボイング』にイギリスから送られてきたという、ビンテージ・ロボット店の写真が出ている。クリスマス前の一風景とのこと。
それにしてもよく集めたものだ。以前調べたことがあるのだが、ここにも見えるリリプットなど40年代のロボット・オモチャは、日本製のものがかなり多かったようだ。今再び復刻版が発売されているが、それらは中国製。それでもロボット・ファンの間では、依然として人気が高いらしい。
オリジナル製品はコレクターの間ではひっぱりだこで、ロボット・コレクターのこのサイトによると、当時の日本のブリキ製ロボットは数年前に5万2900ドル(約530万円!)で売れたという。
リサーチ・アンド・マーケット社が発行した調査報告書『世界のマシーン・ビジョン市場2012-2016』によると、同市場は2012年から2016年まで年々平均9.4%ずつ成長していくという。
成長を促進しているのは、製造などの産業部門以外の運輸、セキュリティーおよびサーベイランス、軍事および国防、交通管理といった分野だという。ただ、専門家の数が不足しているため、需要や必要性に応じた技術の施行が進んでいないという。
報告書では、バスラー社(ドイツ)、コグネックス社(アメリカ)、テレダイン・テクノロジーズ社(アメリカ)を中心にこれらの企業について触れられている。報告書の価格は2500ドル。
『ロボハブ』の関連記事はここ。
先だって、アップルが3億5000万ドルで買収したイスラエルのスタートアップ、プライムセンス社は、ロボットにも技術を提供している。『ロボハブ』が伝えている。
プライムセンス社の3D深度センサー技術は、3Dシステムズ社のセンス3Dスキャナーや、クァルコム社の子会社ヴフォリア社のスマートテレイン、そしてマイクロソフトのキネクトにも使われている。
そしてロボットでは、アイロボット社のテレプレゼンス・ロボットのアヴァだ。このナビゲーション・システムの中で使われているという。価格が手頃なため、今後も応用の可能性が広いという。
プライムセンス社のサイトには、アメリカのスタートアップやフランスロボット研究所の例が、アヴァと共に掲載されている。
カーネギー・メロン大学のロボティックス研究所では、常時ウェブをサーチし続けて、莫大な規模のビジュアル・データベースを構築しようとしているという。『カーツワイルAI・ネット』が伝えている。
サーチを続けるこのプログラムは、ネバーエンディング・イメージ・ラーナー(NEIL)と呼ばれている。訳すと「永遠画像学習プログラム」というところだろうか。このプログラム自体が、現在の先進的なコンピュータ・ビジョン技術を用いて画像の中のモノを認識し、色や光、素材などその背景や特徴を学習する。
これをずっと続けていくことで、モノだけではなく、そのモノの置かれた状況をビジュアルに判断できるような能力を持つようになる。たとえば、「車はよく道路上にいる」とか「ヘリコプターは飛行場にあることが多い」といったようなことだ。つまり、「常識」を獲得するのだ。
同研究室では、今年7月末から300万の画像を分析して50万の画像から1500種類のモノを認識し、数10万の画像から1200種類の背景を認識したという。徐々にサブカテゴリーを作り、ここから「車には車輪が付いている」といったような関係性を推定できるようにするという。
このプログラムの目的は、構造化されたビジュアルのナレージベースをつくることだという。用途は、もちろんロボットを含め機械認識が必要になるすべての状況を考えているという。
研究のサイトでは、モノ、背景、特徴などで画像を呼び出すことができるが、なかなかの驚きがある。またNEILを訓練するために、学習してほしいコンセプトを入力することもできる。ぜひ試されたい。
バクスターを開発するリシンク・ロボティクス社のビジネスモデルとテクノロジーなどをまとめたケース・スタディーが、今年6月に出ていた。スタンフォード大学の機械エンジニアリング学部の二人の教授がまとめたもの。
但し書きとして、「この論文は、ビジネス面での効果的な戦略を考察するものではなく、学生との論議のベースとなることを目的としている」と記されているが、内容はいろいろ参考になるので、ぜひ目を通されることをお勧めしたい。
概要をお伝えすると、ケース・スタディーでは、会社の沿革、資金調達、経営陣、製品のテクノロジーの他にも、会社としての戦略、今後の可能性、競合などに触れている。
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