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2014/01/08
テレプレゼンス・ロボットを開発するスータブル・テクノロジーズ社。同社のビームは、去年10月の「ロボビジネス2013」会議会場をウロウロしていたが、ラスベガスで開かれているCES(コンシューマー・エレクトロニクスショー)会場にも出現しているようだ。「フォーブス」が伝えている。
同記事では、実際に記者がビームでCES 会場を見て回る体験が伝えられている。「見て回れても、ビームで人を取材するのは無理」とか「近くに寄って見るのが時に難しい」、テクノロジー関係者が集まるこの展示会でも「近づくと驚かれる」といったような感想が書かれている。競合のアイロボット社のブースでは追い出されたとのこと。
ビームでCES会場にテレプレゼンスした記者に見える風景(http://www.forbes.com/より)
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2014/01/08
コーネル大学からスピンアウトしたエンパイアー・ロボティクス社が、柔らかなボールのようなグリッパー「ヴァーサボール(VERSABALL)」を発売した。「ロボティクス・トレンド」が伝えている。
このボールは、DARPA(国防高等研究計画局)の補助金を受けた研究から生まれたもので、コーネル大学、シカゴ大学、アイロボット社の研究者らが関わった。ジャミング転移と呼ばれる物理的現象を利用し、細かな粒子を詰めた袋を真空状態に近づけることで把握力を得る。2010年にその原型が発表されていた。
エンパイアー・ロボティクス社は2012年に設立された。さまざまな形状の物体を掴めるため、同社ではヴァーサボールはひとつの製造ラインで違った部品を扱ったり、義手や家庭用ロボットに利用したりが可能としている。
こんなのんびりしたかたちで本当に掴めるのかと疑いたくなるが、電球を回転させながら取り付けたりするビデオもここにある。
2014/01/07
デンマークのユニバーサル・ロボッツ社は、生産現場で人と並んで仕事ができるコー・ロボットで成功を収めている。ヨーロッパから始まって、現在はアメリカ、アジアへと販路を広げ、同社のURロボットは最近、フォルクスワーゲンやBMWなど従来型ロボットの使い手である自動車メーカーでも導入されて話題を呼んだ。
同社創設者でCTO(最高技術責任者)を務めるエスベン・ハレベック・オスターガート氏は、かつて大学に在籍していたロボット研究者。創設と、現在の同社の展望を聞いた。
ユニバーサル・ロボッツ社創設者兼CTOのオスターガート氏。南デンマーク大学助教授時代に起業。博士課程の学生時代には、筑波のAISTに留学していたこともある。
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2014/01/05
中国の製造大手で、アップル製品の製造請負で知られるフォックスコン社(親会社 鴻海精密工業)が、カーネギーメロン大学のロボットと先端製造技術研究に1000万ドルを寄付するという。『ロボット・レポート』が伝えている。去る11月に発表されたもの。
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2014/01/05
『カーツワイル・ネット』が、自律走行車に関する調査会社IHSの予測を掲載している。
それによると、ドライバーが同乗してコントロールする自走車は2025年までに実用化され、さらに進んだドライバーなしの自走車(ロボ・タクシーとも呼ばれる)は2030年に身の回りに見られるようになるという。
世界中での自走車販売台数は、2025年で23万台。これが2035年には1180万台にも拡大、そのうち700万台がドライバー・コントロールによるもの、そして480万台がロボ・タクシーとなる予想だ。その結果、2035年の路上には5400万台の自走車が走っていることになる。そして、2050年には何とすべての路上の車(自家用車、商用車両方を含め)が自走車になっているという。
段階を追った自走車実用化の予想図(IHSによる)
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2014/01/05
カリフォルニアのNASAエイムズ・リサーチセンターが、衝撃を吸収するテンセグリティー構造のローバーを構想している。『インターナショナル・ビジネス・タイムズ』が伝えている。
それによると、このローバーは何本かのバーがケーブルで結ばれた構造体。つぶれたり、また元に戻ったりするしくみを利用して、最大高度97キロからの落下にも耐え、目的地に移動していくことができる。中核部分に観察のための機器を統合すれば、衝撃による損傷も受けないという。
構造全体の伸縮を繰り返しながら移動するスーパーボール・ボット(http://www.ibtimes.com/より)
同リサーチセンターは、テンセグリティー構造のロボットはこれからの惑星探索にはなくてはならない技術と見ているという。テンセグリティー構造は、圧縮する力が張力とのバランスを保ち、構造全体で負荷を分散する。軽量で平たくなるため、輸送にも最適という。
論文はここに。
下は、『IEEEスペクトラム』のビデオ。
2014/01/04
シリコンバレーにあるトランスクリプティック社は、グーグルの投資部門グーグル・ベンチャーズが120万ドルを投資するスタートアップだ。これまで内情が公開されなかった同社を、『ザ・ヴァージ』が取材している。
同社は、生命科学研究をもっと安くスピーディーにすることを目標に掲げ、ロボットを用いた実験の自動化を請け負っている。提供するサービスは、細胞クローニング、ジェノタイピング(遺伝子型決定)、バイオバンキング(ヒト試料、医療情報の収集)に関連するもので、2013年初めから注文を受け始めている。
現在の顧客はスタンフォード大学、カリフォルニア工科大学、シカゴ大学などだが、現在顧客数が毎月倍増するほどビジネスが拡大しているという。現在実験過程をアウトソースされているような外部請負会社も、潜在的顧客と目論んでいるようだ。
トランスクリプティック社で用いられているロボットアーム(http://www.theverge.com/より)
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2014/01/04
ドイツのクカ・ロボティクス社が先月半ば、同じくドイツを本拠とするライス・ロボティクス社の株式51%を買い上げることで合意した。『ロボハブ』が伝えている。今後完全買収の可能性もあるという。
ライス・ロボティクス社は、57年の歴史を持つ未公開企業。ロボット製造やシステム・インテグレーターとして知られ、年間売上は1億300万ユーロ。ドイツ国内に1300人、第二拠点の中国に200人の従業員を抱える。中国の拠点は、クカ社の上海の製造拠点に近いという。
クカ社のプレスリリースによると、同社は一般的な産業と中国市場への進出を狙って、今回の合意に至ったとのこと。
2014/01/03
ユーモラスなテレプレゼンス・ロボット、QBロボットで同市場にいち早く乗り出していたエニーボッツ社が、電話会議やビデオ会議機器システムで知られるポリコム社と提携して、新しいテレプレゼンス・ロボット、Q(X)を発表した。『ユーバーギズモ』が伝えている。
エニーボッツ社のテレプレゼンス・ロボットは板型(http://spectrum.ieee.org/より)
Q(X)は、テレプレゼンス・ロボットとは言え、板にモニターとカメラ、車輪がついたようなあっさりとした形状。ディスプレイが異なる3モデルがあるらしく、横型ディスプレイが上下に2つ付いたもの、1つのもの、そして縦型ディスプレイが1つついたものだ。カメラは720ピクセルと1080ピクセルのいずれかをスイッチ1つで選べる。
本体には、ポリコン社製のマイクロフォンが取り付けられ、障害物を避けるためのレーザー・スキャナーLIDAR、センサー、下向きのカメラもある。操作はブラウザーから行うという。多少デコボコの平面でも走行可能で、最高速度は時速5キロ。
2014/01/03
メリーランド大学機械エンジニアリング学部教授のサタンドラ・K・グプタ氏が、家事ロボットが実用化されるための条件を考察、『IEEEスペクトラム』に寄稿している。
同氏によると、家事ロボットは以下の3つに分類される。
(1)退屈で単純な家事作業を行うロボット
(2)家庭において新しい役割を担うロボット(教育、エンターテインメント、コンパニオンシップ/付き添い)
(3)介護施設やコミュニティーで使われるロボット
ロボットがやる作業は掃除、洗濯、皿洗い、トイレ掃除、家具組み立て、電話の応答など多岐にわたると想定。ただし芝刈りなど屋外での作業や、ペットや子供の世話などは考慮していないという。
カールスルーエ工科大学の家事ロボット、アルマー(http://spectrum.ieee.org/より)
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