グーグル、アップル、アマゾンはロボットで何をするのか
「グーグル、アップル、アマゾンなどの大企業がロボットへ手を出していることは何を意味するのか?」という問いを、『ロボハブ』が専門家たちに投げかけている。その中から、いくつかの意見を要約で紹介しよう。
「グーグル、アップル、アマゾンなどの大企業がロボットへ手を出していることは何を意味するのか?」という問いを、『ロボハブ』が専門家たちに投げかけている。その中から、いくつかの意見を要約で紹介しよう。
「ウォールストリート・ジャーナル」が伝えるところによると、台湾の製造請負業フォックスコン社(親会社は鴻海精密工業)が、昨年からグーグルとロボットに関する開発協力で話し合いを始めた。
フォックスコン社は、アップルのiPhoneやiPadの製造を行っていることで知られる、世界最大規模の製造請負会社だ。
グーグルのロボット部門を統括するアンディ・ルービンは、フォックスコン社会長のテリー・ゴウ氏に会い、自動化技術をプレゼンテーション。ゴウ氏は感銘を受けたと関係者が語っているという。
『BBC』によると、先端掃除機の開発者であるジェームス・ダイソン氏が、ロンドンのインペリアル・カレッジに500万ユーロ(800万ドル)を投入して、ロボティクス・ビジョン・ラボを設立する。
ダイソン氏は、2005年から同大学のアンドリュー・ダヴィソン教授と共同研究を行っており、新しいラボも同教授が率いる。ここでは、掃除機と同時に家庭用ロボットの研究を進めるとのことだ。
『ザ・ロボット・レポート』が、今年のロボット関連のイベントをリストアップしている。
アメリカだけではなく、ヨーロッパやアジア、南米でもいろいろ開かれる予定。この他にもいろいろあるが、主立ったものはここに出ているようだ。それだけでもたくさんあって、選ぶのが大変そう。
昨年末のDARPAロボティクス・チャレンジ(DRC)で、他のロボットに大きく差を空けて1位を獲得した日本のチーム、シャフト社。「いったい彼らは何者だ?」という興味がアメリカでも大きく高まったのに、同社がグーグルに買収されて「取材ノー」を通しているため、どのメディアも詳しく伝えきれずにいる。
そこで『IEEEスペクトラム』が、同誌がかつて取材した内容などを振り返りながら解説している。
まずは、うわさ話から。先月、ロボット業界を駆け巡ったのは「グーグルがシャフトをDRCの決勝戦に出さない」といううわさだ。
フランク・トービー氏は、ロボット産業の動向を追うふたつのウェブサイト「ザ・ロボット・レポート」と「エブリシング・ロボティクス」でよく知られている。また、長年研究してきたロボット企業の業績調査を集大成した世界初のロボット産業の株価指数「ロボストックス(ROBO-STOX)」の創設者のひとりでもある。ロボストックは昨年、ナスダックに登録された。
その<1>に続いて、ロボストックスや、ロボット起業の様子をどう観察しているのかなどについて尋ねた。
新しいモデュラー・ロボットが出た。「モス(MOSS)」という名前で、小さな立方体(キューブ)を組み合わせるだけで、いろいろな動きができるロボットが作れそうだ。『IEEEスペクトラム』が伝えている。
フランク・トービー氏は、ロボット産業の動向を追うふたつのウェブサイト「ザ・ロボット・レポート」と「エブリシング・ロボティクス」でよく知られている。また、長年研究してきたロボット企業の業績調査を集大成した世界初のロボット産業の株価指数「ロボストックス(ROBO-STOX)」の創設者のひとりでもある。ロボッストックスは昨年、ナスダックに登録された。
ロボット産業の見通し、ロボット起業、そしてロボストックスについて同氏に尋ねた。
シンプルなキューブが、回転力を駆使して自己組織化して新しい形状を作る。そんなしくみをマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者たちが考案した。「MITテクノロジー・レビュー」が伝えている。
「Mブロック」と呼ばれるこのロボットは、外部に可動要素が何もない。それでも、他のブロックの上に載ったり、飛んだりする。飛行中に向きを変えたりもできる。
中には、1分間に2万回転するフライウィール(弾み車)が内蔵されており、それにブレーキがかかることによって方向性のあるモメンタムを得るしくみ。また、キューブの各面と角には磁石がついており、それがキューブ同士を結びつける。
このしくみは、形状を変化させる必要のあるロボットにも使えるはずと研究者たちは語っている。
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