ヨーロッパ版ロボティクス・チャレンジは、来週開催!
DARPA(国防高等研究計画局)が開催するロボティクス・チャレンジは、福島原発事故に刺激を受けて計画されたが、ヨーロッパでも同じように福島原発事故をきっかけに開催されるロボット競技会がある。ユーラスロン(EURATHLON)がそれだ。主催は欧州委員会。
9月23〜27日にドイツのベルヒテスガーデンで開かれるユーラスロンには、ヨーロッパとロシアから14チームが参加する予定。ロボットに課されたタスクは以下だ:
・都市構造の調査と監視
・危険物取り扱いの移動型操作
・煙が充満した地下構造内での捜索および救援
・GPS、GLONASS、GALILEOを利用した自動ナビゲーション
・爆弾装置の調査と廃棄
ロボットはすべてのタスクを遂行する必要はなく、参加科目を選べる。また、競技で実際にロボットが直面するシナリオや危険物の詳細については、当日まで伏せられているようだ。現実に起こる事故は、いつも予測のつかないからだ。
参加チームはあらかじめ参加申込書を提出し、その中で自分たちのロボットがどのように技術的に問題を解決するかを説明、審査を通して選ばれた。DARPAのロボティクス・チャレンジと異なってヒューマノイド型は少なさそうだが、挑戦が楽しみだ。結果は改めてお伝えしたい。
参加チームは以下:
・ARTOR(スイスのチューリッヒ工科大学)
・E15(ドイツのエッセン応用科学大学)
・ELP(ドイツのELP社)
・ENSTAブリターニュ(フランスのESTAブリターニュ研究所)
・フラウンホーファーFKIE(ドイツのフラウンホーファー研究所)
・IMM-IAIR(ポーランドの数学機械研究所とロボット自動操作研究所)
・MAJIDADA(イギリスのアレン・バンガード社)
・MuCAR(ドイツのミュンヘン連邦軍大学)
・NAMT(ロシアの国立モスクワ大学)
・RIS(フランスの国立科学研究センター)
・RI スピリット(ポーランドのロボティクス・インベンション社)
・SCentRo(イギリスのシェフィールド・ロボティクス・センター)
・SPACEAPPS(ベルギーのスペース・アプリケーション・サービス社)
・Telerob(ドイツのテレロブ社)
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