新しい出前配達ロボットが、またひとつ
数キロ先までの出前を担う搬送ロボットがヨーロッパやシリコンバレーで実用化されているが、また新しいロボットが加わった。マーブルだ。
マーブル社は、2015年春にサンフランシスコに創設されたスタートアップで、現在のところシード・ラウンドの資金を受けている状態。これまでの調達額は400万ドル。共同創業者はカーネギー・メロン大学ロボット研究所の出身者3人で、DARPAのグランド・チャレンジやアーバン・チャレンジを経験したほか、アップルやドローン開発会社、月面ロボット開発会社での在籍経験などを有している。
『ベンチャー・ビート』によると、マーブルはイェルプとの提携で出前配達を開始する。マーブルは、スターシップ・テクノロジーズ社の搬送ロボットと同様、完全な自走車ではなく、人間オペレーターがモニターしながら走行する。当初は、人間スタッフが側について配達を行うらしい。
『テッククランチ』によると、マーブル社は出前のほかにスーパーなどの生鮮食品や小包配達も照準に入れているという。
マーブルのデザインはこれが最終版ではないだろうが、機械っぽくて面白い。ただ、センサーやカメラの位置がはっきりとわかるので、イタズラでふわりと布などを被せられては困るだろう。それに、サンフランシスコではもうひとつ別の出前配達ロボットのディスパッチ社も実用化を控えているところ。ことにサンフランシスコでは、気軽に食事の出前を依頼する。そのうち出前ロボットの渋滞が起こりそうだ。