アマゾンでは3万台のキヴァ・ロボットが稼働中。
『ヴェンチャー・ビート』が、アマゾンの配送センターでのキヴァ・システムズ社製ロボットの稼働が急速に増えていることを伝えている。その数は現在3万台という。
2014年12月時点では、可動数は1万5000台だったので、約1年間でその数が倍増したということになる。これは、アマゾンの四半期業績発表で明らかにされたもの。稼働している配送センターの数は13カ所だ。
アマゾンでは、「ロボットへの投資は安くないが、処理量がそれを相殺している。(中略)作業員との組み合わせで効果を上げており、配送センターの仕事を向上させ効率化させる偉大なイノベーションだ」と述べている。アマゾンは、2012年に7億7500万ドルでキヴァ・システムズ社を買収している。
また、『ザ・ロボット・レポート』は、一方で同じ分野への進出をにらむ競合ロボット企業も増えていることも伝えている。それらは、シリコンバレーのフェッチ・ロボティクス社、シンガポールのグレイオレンジ社、ボストンのハーヴェスト・オートメーション社だ。ことに、ハーヴェストは、鉢植えを移動させるロボットから配送センターへ新たに進出を目論んでいる。
配送センターの市場は大きく、『ザ・ロボット・レポート』はコカ・コーラ、ウォルマート、ナイキ、イケア、フェデックスなどがすでに配送センターの自動化に取り組んでおり、また上記に挙げた以外にも数々の配送センター自動化技術を開発する企業があると述べている。固定した棚やコンベイヤーなどのシステムから「ダイナミックな保管とモビリティー」への移行が起こっていることがキーだという。