スペインからもモバイル・マニピュレーター登場
モバイル・マニピュレーターの市場が少しずつ賑やかになってきた。スペインのロボット開発会社パル・ロボティクス社が、「ティアゴ(Tiago)」を発表した。『IEEEスペクトラム』が伝えている。
パル・ロボティクス社は、これまでヒューマノイド・ロボットの「リーム(Reem)」で知られてきた。ヨーロッパのロボット展でよく通路を歩いている白いロボット「リームC(Reem C)」も有名だ。このティアゴで、サービス・ロボット市場へ進出する計画だろうか。
『IEEEスペクトラム』は、ティアゴがアンバウンデッド・ロボティクス社のUBR-1によく似ていて、UBR-1自体がウィローガレージで開発されていたプラットフォームボットやトヨタのHSRに似ていたことを指摘している。そして現代のモバイル・マニピュレーターに共通しているのは、車輪のついた台車、高さを調整できるトルソー、トルソーに取り付けられたアーム、そしてセンサーの付いた頭部だという。
ティアゴには「アイロン」、「スチール」、「タイタニウム」の3クラスがある(素材の名前ではない)。基本モデルのアイロンはアームなしで、3メートルのナビゲーション・レーザー付きで3万ユーロ(3万4000ドル)。これに7軸のアームとパラレル・グリッパーがついたスチールは、5万ユーロ(5万7000ドル)。6万ユーロ(6万8000ドル)のタイタニウムになると、10メートルのナビゲーション・レーザー、フォース・トルク・センサー付きの5本指ハンドがつく。それ以外にも、要望に応じてカスタマイズが可能とのこと。
下がスペック。