フォックスコンは、ロボットで作業員を大幅に代替する計画
『ニューヨーク・タイムズ』はビデオ・ニュースで、中国のフォックスコン(鴻海科技集団)が作業員をロボットで大幅に代替する計画を伝えている。
フォックスコンは世界に100万人以上の社員を抱えているが、そのほとんどは中国の工場で働く若い作業員たち。ところが、ここ4年間で労働コストが4倍も高くなり、ベトナムなどの他の発展途上国と競うためには生産性を大幅に向上することが必須となっている。
そこでロボットを積極的に導入する計画だ。ただし、ロボットはまだ人間の手ほど正確に作業ができない。同社としてはジレンマを感じているところだろう。
同社はロボット研究の発展にも力を入れており、またグーグルと協力して新しい生産ロボットを開発中とも伝えられていた。
それにしても、人間をロボットで入れ替えると積極的に発言するのは、アメリカではあり得ないことだ。労働をロボットに奪われることに、社会が非常に敏感になっているからだ。労働力の再教育が火急の課題であるのは、中国も同じだろう。