乗馬療法を提供するオーストリアのロボット
馬に乗る乗馬療法は、神経生理学に基づいた運動療法。身体障害や神経障害を抱える人々の身体のバランス感覚や姿勢維持、身体各部の協調運動、関節機能や筋肉の訓練として、その成果が認められているものだ。
その馬に乗る感覚をロボットに置き換えると? 『メディカル・エクスポ』が、そんなロボット「ヒーロブ(Hirob)」を紹介している。
ヒーロブはオーストリアのインテリジェント・モーション社で開発され、馬が歩みを進める時に馬上で感じる動きを再現する。鞍のようなシートが骨盤を支え、患者が動きに対して自分の姿勢を保とうとすることによって、筋肉や感覚が鍛えられる。
ヒーロブを利用した療法では、12人の患者中11人が胴体の安定性や背筋の力、姿勢などの点で向上を見せたという。リハビリ用のロボットとしても注目されているようだ。
ヒーロブがあると、セラピストが1人で4人分の仕事ができ、また患者が車椅子からロボットのシートに移るのも安全で楽にできるという。
このロボットは、クカ社によって製造されたもの。いかにも身体を健康にしてくれそうなロボットだ。