イーロン・マスクが、危険なAIやロボットを防ぐために1000万ドルを寄付

「ロボットが人々の職を奪う」、「AIが人類を崩壊させる」と、最近は未来のテクノロジーに関わる危機論が高まっている。

その中でも声高にAI研究の危険性を指摘しているのが、意外なことにイーロン・マスク氏だ。テスラ・モーターズ社を創業し、民間宇宙技術会社のスペースX社も創設。そして、超高速移動手段のハイパーループを考案したトップ・テクノロジストが危機感を抱いているのだ

そのマスク氏が、人類の発展に貢献するAI研究のために1000万ドルを寄付するという。『ワイアード』が伝えている


マスクが寄付をするのは、フューチャー・オブ・ライフ・インスティテュート(FLI)。FLIは最近オープン・レターを公開し、AIが悪事に使われないよう保障する研究が必要だと訴えた。マスクの寄付は、この呼びかけに同調するものだ。

FLIはこれを受けて、このミッションを担う世界中の研究をサポートする計画で、現在研究補助金申請を受け付けている。核心となるAIだけなく、経済、法律、倫理、政策などの研究分野にも補助金を支給するといい、また大学などの研究者に加えて、産業界、個人の研究者も対象にしている。

上のビデオの中で、マスクは「AIによる事故が起こる前に、プロアクティブに危険性を抑える必要がある。事故はかなり重度になる可能性もある」と語っている。ビデオにはAAAI会長のトーマス・ディーターリッチ氏も登場する。

補助金申請のための詳細とコンタクト先は、ここに。関心のある向きはぜひ応募していただきたい。

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