あなたに代わり、手書きで手紙を書いてくれるロボット
メールやメッセージでやりとりするこの時代、手紙を受け取ることがめっきり減り、何とも味気ない気分になっていた。ところが、こんなところへもすかさずロボット会社が登場したようだ。
『ニュー・サイエンティスト』によると、最近手書き文字を作成するロボット会社がいくつか生まれているという。その1社が、ニューヨークを拠点にするボンド社である。
ボンド社のサービスは、コンピュータやスマートフォンのアプリから文面を送ることから始まる。あらかじめ用意された手書きフォントを選ぶこともできるが、自分の手書き文字を真似てロボットに書かせることも可能だ。前者の場合は1通3ドル(送料は別の模様)、後者の場合はロボットに手書き文字を習得させる費用が199ドルのようだ。
また、フロイドやニコラ・テスラなどの筆跡を使った手紙も可能という。そんな人々になりきった文面がスラスラと出てくるかもしれない。
ロボットが書く速度は人間とさほど変わらないようだ。だが、便せんを探し、封筒に表書きをして、ポストへ入れに行くという作業がめんどうくさく感じられるようになっているから、こんなロボットは救世主だろうか。
ボンド社をはじめとしたこうした手書きロボット・サービス会社は、有権者や消費者との距離を手書きの手紙で少しでも近づけようとする政治家や企業などを大口顧客として目論んでいるようだ。
下は、『ニュー・サイエンティスト』のビデオ。ロボットは縦横無尽に書くようだ。