他のドローンを退治する追撃ドローンのアイデア
『IEEEスペクトラム』が、プライバシー侵害などを冒すドローンを追撃するドローンのアイデアを紹介している。
このドローン「ラペアー(Rapere)」は、カリフォルニアのドローン開発者グループが考案しているもの。ボタンひとつで近くを飛行するドローンまで追いつき、その頭上にピタリと陣取って糸を垂らす。糸が目標のドローンのプロペラに絡まって墜落、というシナリオらしい。
ただし、まだコンセプト段階で、ラボではうまく機能したとのことだが、ビデオなどはない。商用化までにはまだ時間がかかると、グループは語っているそうだ。
ラペアーは全方向に向いた12台のカメラを搭載。各カメラは高速フレーム、低解像度で撮影し、リアルタイムで画像処理を行って、あたりのドローンを特定。その上に追いつく。スピードと機敏さを優先して短時間飛行でタスクを成し遂げるので、消費電力が多いのがチャレンジだそうだ。
ただし、同記事も指摘しているが、実際こうした追撃ドローンが合法的なものか、誰が使うことになるのかなどについては、さまざまな疑問が残る。
それでも昨今の急速なドローン熱の高まりを見ていると、心ないドローン熱狂ユーザーのせいで、一般人も嫌な思いをすることがあるかもしれないと感じてしまう。ドローンを使った犯罪も出てくるだろう。
その意味では、いったいどんな生活が待っているのかがわからない。われわれはみな未踏の領域に足を踏み入れかけているのだ。