海辺に絵を描くビーチボット
スイス工科大学チューリッヒ校とディズニー・リサーチが開発したカメ型ロボット「ビーチボット(BeachBot)」が、海辺で絵を描いている。『IEEEスペクトラム』が伝えている。
描くパターンはスマートフォンやタブレットから送信。キャンバスとなる砂浜の経路を計算して、動き始める。ビーチボットには、wifi付きコンピュータ、IMU(慣性計測装置)、レーザー・スキャナーが搭載されている。レーザーが砂浜に立てられた4本のポールの位置を認識し、この中をキャンバスとしてミリ単位の正確さで線画を描く。
砂浜の表現を削るのはくま手状の装置で、突起は1本ずつ深度が調整可能。また3輪のタイヤには砂浜に跡をつけないものを選んだ。難しかったのは、絵を3輪ロボットの軌道に置換するアルゴリズムを開発することだったという。
現在キャンバスとなっているのは10メートル四方の面積だが、今後はキロ規模の絵に挑戦したいとのこと。目標は南米の古代人が地面に描いたような巨大な線画だという。