ドローンは在庫管理にも使える
ドローンは今、ホビイストの領域を超えて産業での用途を求めているところ。警備、農業、撮影など明らかな利用方法以外に何に使えるのか、多くの人々が頭をひねっているところだ。
ドイツの研究機関フラウンホーファーがひとつの解を見つけたという。在庫管理だ。『IEEEスペクトラム』が伝えている。
これまで、倉庫の棚にRFIDリーダーを取り付け、それを通してその棚に何が入っているかを管理する方法が理想的なオプションとしてあった。あるいはキヴァ・システムズのロボットを導入するアマゾンのように、棚の位置と中身を管理する方法もある。
しかし、商品の位置を認識するRFIDアンテナやカメラを搭載した小さなドローンを複数台導入すれば、同様の管理が可能になる。ドローン導入が役立つのは、倉庫や店内の棚は構造的(あるいはほぼ構造的)な環境になっていること、スペースの高密度利用のために棚が高くなっていても、ドローンならば問題なく信号が読める。長距離のFRIDリーダーが搭載されていれば、尚のことだ。
フラウンホーファーの開発プロジェクトでは、超音波センサー、3Dカメラ、SLAMを行うレーザー・スキャナーを搭載したドローンを利用。2015年半ばまでにテスト飛行を終え、次のステップでRFIDアンテナ、データベース、効率的なパス・プラニング・アルゴリズム統合を行って、特定の場所でモノをカタログ化する機能を実現させるという。