インテルのウェアラブル賞受賞作品は、どれもロボットっぽい
インテルは、切手サイズのコンピューティング・プラットフォーム「エディソン」を使ったウェアラブル製品のコンテスト「Make It Wearable Challenge」を開催した。
コンテストは今年2月にスタートし、未来的なアイデアを考案するビジョナリー・トラックと、実際にプロトタイプを作り上げる開発トラックの両方でアイデアを受け付けた。
選考委員はインテルのブライアン・クルザニッチCEOのほか、プロ・テニスプレーヤーのヴィーナス・ウィリアムズ、北米ルイ・ヴィトン会長、ナイキのマーケティング重役など豪華な顔ぶれ。そして、先頃、上位3位までの受賞作品を発表。それがいずれもロボットっぽいので、ご紹介しよう。
第1位(賞金50万ドル)を受賞したのは、ニクシ社。ウェアラブルなドローン・カメラと言えばいいだろうか。手首から離れると空中を飛び、自分を撮影する。エキストリーム・スポーツのセルフィー(自分の撮影)にはぴったりだ。CEOは量子光学の研究者で、スタンフォード大学のポストドク。
第2位(賞金20万ドル)は、イギリスのオープン・バイオニクス社。3Dプリントしたパーツを使って、1000ドル以下の義手を開発する。エディソンがモーターをコントロールし、ユーザーが入力する信号をプロセス、アクチュエーターが腱を動かして、本物の手のように動く。ローコストで高性能の義手を広く使ってもらいたいという。
第3位は(賞金10万ドル)は、作業員のためのウェアラブル、プログローブ。ドイツの会社だ。プログローブにはセンサーが取り付けられており、温度や電圧、素材の厚みなどを認識したり、バーコードを読んだりする。工場の作業員がいつも付けている手袋をウェアラブル・テクノロジーで作り替えたという例だ。
このコンテストの10組のファイナリストのビデオ等は、ここにある。どれも興味深いアイデアばかりだ。また、エディソンの日本語サイトは、ここ。