モーターも代替する、超強力な人工筋肉
テキサス大学ダラス校の研究者らが、釣り糸と裁縫用の糸で強力な人工筋肉を作った。『IEEEスペクトラム』が伝えている。
この人工筋肉は、一般的なポリマー製の釣り糸と裁縫用糸をねじって作られたもの。同じ長さと重量の人の筋肉に比べて、100倍の重さを持ち上げることができ、100倍の機械的動力を備えているという。
ヒューマノイド・ロボットや人工器官、装着型の外骨格などは、モーターや水圧システムに限られ、その大きさや重量のために動きや力、機能の点で制限があった。だが、この人工筋肉は強力なねじり力や縮み力を備えており、こうした弱点を解決する可能性がある。
ヒューマノイド・ロボットにもっと微妙な表情を与え、細密な動きが求められるミクロレベルの手術ロボットにも使える技術だという。