ロボットもネコのようにナビゲートしよう
ネコをはじめ、動物のヒゲは空気の動きを感じたり障害物をよけて歩いたりするのに重要な役割を果たす感覚器だ。こんな繊細な器官を人工的に作れば、ロボットのナビゲートにも役立つのではないか。
そうしてバークレー・ラボとカリフォルニア大学バークレー校との研究から生まれたのが、「イーウィスカー(e-whisker)」である。「ギズマグ」が伝えている。
イーウィスカーは、高アスペクト比を持つ伸縮性ファイバーをナノチューブとナノ粒子の混合材でコーティングしたもの。これまで発表されてきた静電容量型圧力センサーや抵抗型圧力センサーより、10倍も圧力に敏感で、紙幣1枚の重量も認識するという。
研究メンバーの竹井邦晴氏によると、この研究は3年前にロボット研究者から人工電子皮膚の研究を依頼されたことから出てきたアイデアだという。そこから触角のような働きを持つ素材が生まれたわけだ。
バークレー・ラボのニュース・リリースはここ。