グリシン・ロボティクスがペットネットへの112万5000ドルの投資に参加

ディミトリ・グリシンが運営するロボット専門のベンチャーキャピタル、グリシン・ロボティクス社が、アメリカのペットネット社への112万5000ドルのシード投資へ参加した。他に3社のベンチャーキャピタルとエンジェル投資家が加わっている。「ギガオム」が伝えている

ペットネット社は、ペットのための自動餌やり機「スマートフィーダー」を開発した。拠点はロサンゼルスのようだが、ボストンのハードウェア・アクセラレーターのボルトで立ち上がったスタートアップだ。グリシン・ロボティクス社はボルトにも投資を行っている。

さて、スマートフィーダーは、自動的に適切な量の餌を出すだけではない。もっと広く「ペットケア分析プラットフォーム」なるものを構築して、あらゆる面からペットの健康と飼い主の心の平安を確保するのに役立ちたい、のだという。

自動的に餌をやり、ペットの健康管理もできるスマートフィーダー(http://www.petnet.io/より)

自動的に餌をやり、ペットの健康管理もできるスマートフィーダー(http://www.petnet.io/より)

同社のサイトを見てみると、コンピュータやモバイル機器を利用して、餌をやる時間を自動設定し、実際に餌が出されたかどうか、何カロリーを摂取したか、他の同じようなタイプのペットと比べて食べ過ぎではないか、などがわかるようになっている。

複数のユーザーと一緒に使えるということは、家族みんなでペットの面倒を見られるということだろう。また、ペットの健康のために、ヘルシーな餌やオーガニックなおやつなどのお勧めも表示されるらしい。バッテリーの残量もわかるようになっていて、不注意のせいで餌が出てこないという事態を防げるようだ。

モバイルからもアクセス可能

モバイルからもアクセス可能

「肥満のペットは不健康なだけでなく、お金がかかります」と同社のサイトは述べている。これを使えば、ペットの医療費以外に年間350ドルの節約が可能という。ついつい甘くなって餌をやり過ぎる飼い主、あるいは忙しい飼い主でもペットをスリムに保つためにぜひロボットを役立ててもらいたいというわけだが、首を傾げる向きもある。

「ヴェンチャービート」の記者は、「同じくペットの飼い主としてひとこと言うと」と、次のように語っている。「ペットの餌やりという大切なことを、ロボットなどに任せるのはいかがなものか。うっかりしてしまうとか、忙しいとか、よくわからないという理由で餌やりがうまくできないのなら、飼い主としては失格。まあ、こんな私は少数派でしょうけれど」。

確かにそんな視点もあるだろう。ロボットが家庭に入ってくるこれからは、ユーザーやロボットの機能によって心理的な受容度がかなり異なってくるはずだ。

それに、この製品は249ドルと、ややお高め。今年前半に予定されている発売までは、予約販売価格で199ドルだ。すでに1万台の予約が入っているという。

Robot - petnet.2

肥満を予防してくれるのならば、人間用にも気の効いたフィーダーやプラットフォームがあればいいと思うのだが、どうだろう???

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