トヨタAIベンチャーズが、家庭用ロボットのモバイル・マニピュレーションのスタートアップを募集中!

AIやロボット会社に投資を行うトヨタAIベンチャーが、モバイル・マニピュレーションのスタートアップを世界から募集している

テクノロジー分野を特定した、初めてのスタートアップ募集

これは、アーリーステージのスタートアップへの投資を目的としたもので、TRI(トヨタ・リサーチ・インスティチュート)と協力して、現在テクノロジーが直面する難しいキー・エリアを特定、そこに絞って投資とサポートを行う。トヨタAIベンチャーズではその最初として、モバイル・マニピュレーションのスタートアップを募集している。

「最初の募集は、ロボティックスにおけるイノベーションを推進することを目的としている。ことに家庭の内外で人々の生活をサポートする、アシスティブ・ロボットのためのモバイル・マニピュレーション技術に的を絞り、50万〜200万ドルの投資を行う計画である」とある。

ハードウェアでは、軽量で安全なアーム、日常的なタスクに共通して使えるグリッパー、優れた触覚センシング、トルク・センシング・ジョイント、そしてソフトウェアでは低い精密度を補完するソリューションや学習あるいはデータをアノテートするアルゴリズム、シミュレーションから学習したことを応用するソリューションなどが含まれる。

応募締め切りは2018年10月31日。応募条件としては、300万ドル以上の投資を受けていないこと、機能するプロトタイプがあること、市場の需要を解決し、利用者に価値を提供するビジネスモデルがあること、などが挙げられている。

詳細はここに。また『IEEEスペクトラム』がこの投資について関係者に行ったインタビュー記事がここにある。

スタートアップがベンチャー・キャピタルにテクノロジーを売り込む普通のやり方と違って、このようにテクノロジー分野を特定して募集をかける方法は「call-and-response」と呼ばれる。DARPAも行ってきたやり方で、欠けている、あるいは遅れている分野を育成するという社会的な目的も持っている。

家庭用ロボット、人々の生活をサポートするロボット、介護ロボットなどは、日本のロボット開発者が長年取り組んできたテーマだ。ぜひ応募されたい。

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