コーヒー・ロボットをフレンドリーにするには?
約1年前、サンフランシスコに登場したCafe Xは、ロボット・アームのバリスタがコーヒーを淹れてくれるキオスクである。人間バリスタよりも速く作業をし、割安だけれども美味しいコーヒーを提供するというのが、ロボット・アーム利用の背景にあった。
このたび、同じくサンフランシスコ市内にそのバージョン2.0をローンチするにあたり、ロボットをフレンドリーにする工夫を加えたとのこと。『ファスト・カンパニー』で創業者のヘンリー・フー氏が説明している内容が面白いので、紹介しよう。
Cafe Xは、バージョン2.0の開発にあたって、有名なデザイン会社のアミュニションと共にロボットの振る舞いも含めたフレンドリーなあり方を模索した。最初のバージョンは、確かにコーヒーを淹れてくれたが、素っ気なく、スピードも速すぎたという反省があったようだ。
記事を要約すると、考慮したのは以下のような点である:
- 客がコーヒーを持ち去る際には、バイバイと手を振る(これは以前と同じ)
- 時々コーヒー豆の容器を見て、残量を確認する。
- コーヒーの入ったカップをハンドに持ってちょっと回す。
- タブレットで注文を始めると、客の方を認識する。
- 始点Aと終点Bの間にC点を設けてスピードを落とし、人間的な動作性を加える。
- コーヒーを差し出した後に、「どうぞ」という感じのポーズを手先で加える。
これらをすぐに実装するわけではないようだが、ポイントは、ロボットでありながらちょっとフレンドリーにするにはどうするかであって、人間をそのまま真似しようとはしていないことという。