ロドニー・ブルックス氏、ブログ・サイトを開設
マサチューセッツ工科大学(MIT)名誉教授で、アイロボット社、リシンク・ロボティクス社の(共同)創設者でもある著名なロボット研究者のロドニー・ブルックス氏が、今年初頭にブログ・サイトを開設している。
すでに何本かの文章が掲載されており、「思わぬ自走車の成り行き」「スター・トレックに登場したヒューマノイド」「ロボット・ハンドの研究は急務」などの内容だ。カテゴリーが面白く「エッセイ」「ちょと考えたこと」「気まぐれ」となっていて、真面目なものから思いつきまで同氏の頭の中がのぞけそうである。
ちなみに「ロボット・ハンドの研究が急務」の内容は、ロボット・ハンドを前進させるにはSLAMの研究時のように何が課題なのかを狭く定義することが必要だと述べている。そして、少なくとも次の5つのエリアで並行して研究を進め、互いに成果を共有するようにするのが有効だと提案している:
- キネマティクスとフォース・コントロール両方のための新しい(ローコストの)メカニズム
- スキンとして作用する素材(把持の質と耐久性のため)
- スキンとメカニズムの中に埋め込み可能な長持ちするセンサー
- センシングに基づいて把持をダイナミックに調整するアルゴリズム
- 把持前にハンドに供給するビジュアル/3Dデータの学習メカニズム
今後も興味深い内容の文章が出てくるだろう。ぜひ参考にされたい。