テレプレゼンス・ロボットにアームを付けると?
今、クラウド・ファンディングのインディー・ゴーゴーで、ユニークなロボット・プロジェクトが資金を集めている。アーム付きのテレプレゼンス・ロボットだ。『ロボハブ』でも紹介している。
この「オリジボット(Origibot)」は、確かに「こういうロボットもあり」と思わせる構成。スクリーンにはアンドロイドのスマートフォンやタブレットを利用、アルミニウムの標準的な部材を多用し、カスタム部品は3Dプリントされた。
アームは5軸で、床からモノを拾い上げられるほどの長さがあり、1キロまでの重量に耐える。グリッパーは9センチまで開くようだ。
アルドゥイーノを搭載し、ユーザーがコマンドやパラメーターを変更できる。また3Dプリントされた部品の設計図もダウンロード可能で、自分に合うように作り替えられるようにしているという。開発したオリジン・ロボティクス社では、このまわりにコミュニティーを作り上げたいようだ。
インディー・ゴーゴーでは、グリッパーだけの販売もあるが、アーリー・バード(早期申込者)には599ドル(テレプレゼンス・ロボット+アーム+グリッパー)で販売。定価は899ドルになる予定だ。
ビデオを見ると、水を汲んだり、冷蔵庫からジュースを取り出したり、ドアのロックを開けたりしている。高齢者に毛布をかけてあげることもできる。
テレプレゼンス・ロボットでは、遠隔地から顔を見たり話しかけたりできるわけだが、オリジボットならば、ちょっと役に立つこともできるのだ。「そこに存在している感」が高まるようなロボットである。
もちろん、居ながらにして自分用のモバイル・マニピュレーターとしても利用できるはず。