1年間遊泳して、北極の氷河を観察する海中ロボット
ワシントン大学応用物理研究室が、地球温暖化による氷河の変化を観察するための海中ロボット「シーグライダー」を開発した。公共ラジオ局の『NPR』が伝えている。
このロボットは、海軍研究事務所の補助金を受けて開発されたもので、1.8メートル長、52キロの魚雷のようなかたち。海中1000メートルの深さにまで潜ることができ、
海面に浮かんだ際に海洋データを衛星経由で送信する。最長で1年間波に乗り続けることができるという。
海軍では昨年、複数のシーグライダーとブイ、探測機などを動員して氷河の動きを観察した。北極海ではこれだけ大掛かりな調査はこれまで行われたことはないという。
シーグライダーはこうした調査だけでなく、領海警備にも利用されるようだ。