火消しロボットお目見え
米海軍研究事務所(ONR)では、5年ほど前から船上での火消しロボットの開発を行ってきた。このたび、その成果が公開された。『CNN』が伝えている。
このロボット「サフィア(SAFFiR=Shipboard Autonomous Firefighting Robot)」は、ヴァージニア工科大学陸上ロボット工学および制御ラボ(TREC)が補助金を得て開発したもの。高さ178センチ、重さが65キロと、ほぼ人間のスケール。
ただし、ヒューマノイド型ながら人間にない動きが可能なため、複雑な空間にも侵入できるという。電気駆動で、バッテリーは30分持続。全身運動量制御によって、各ジョイントの位置を最適化することでバランスを保っている。
赤外線ステレオ・ビジョン、Lidarセンサーなどのセンサーを備えて、煙も見通せ、また自律的にホースを持って放水できるが、現在のところはオペレーターの制御を受けている。
海軍では、ロボット開発に長期的に取り込む予定で、今後自然言語での操作も含んで、人間とロボットの「ハイブリッド部隊」を目指しているという。火消しだけでなく、船のメンテナンスなどにも利用したいとのこと。
プレスリリースは、ここに。
下はAPのビデオ。