ホワイトハウスにドローン墜落
ホビイストのドローンが、妙な飛行をしたり墜落したりするトラブルが後を絶たないが、ついにホワイトハウスにドローンが墜落した。米時間1月26日(月)早朝のこと。『ニューヨーク・タイムズ』紙が伝えている。
ドローンはクワッドコプター式で、ホワイトハウスの南庭の木に当たって墜落した。当初、危険物を積んだものではないかとホワイトハウスは封鎖され、物々しい捜査が行われた。だが、後になって政府機関に務める役人がホビイストとして飛ばしていたところ、コントロールを失ってホワイトハウス敷地内に入って墜落したということがわかった。
この役人は、ホワイトハウスのシークレットサービスに自ら出頭して自分のドローンであることを告げ、シークレットサービス側もこの証言を真実と捉えているという。
墜落当時、オバマ大統領夫妻はインド訪問で留守。だが、この南庭はオバマ大統領がスタッフと散歩をしたり、大統領専用ヘリコプターが離着陸したりする場所。もし、大統領がそこに居合わせたタイミングで危険なドローンが侵入していたら、一大事になっただろう。
ホワイトハウスには最近人間の侵入者が立ち入る事件が続いて、警備体制を強めていたところだった。ホワイトハウス周辺でドローンを飛ばしていて、シークレットサービスや警察に勧告、あるいは逮捕されたケースは数々あるようだが、ドローンが実際に敷地内に入ったのは初めて。
今回のドローンの侵入をシークレットサービスは目視と音で確認したようだが、ドローンの侵入を感知できるようなそれ以上のセキュリティー設備があるのかどうかは不明。
この事件で、ホワイトハウスの警備体制が見直されるのはもちろん、ドローンの安全性論議がさらに強まるだろう。すでに、ドローン規制を厳しくするべきだと声を上げている議員もいる。