リシンク・ロボティクス社が、新たに2700万ドルを調達
『ザ・ロボット・レポート』によると、バクスターを開発したリシンク・ロボティクス社が、新たに2700万ドルを調達。これまでのベンチャー投資総額は、6ラウンドで約1億ドルになった。『ボストン・グローブ』紙が最初に報じた。
リシンク・ロボティクス社に今回投資を行ったのは、GEベンチャーズ、ハイランド・キャピタル・パートナーズ、シグマ・プライム・ベンチャーズ、CRV(元チャールズ・リバー・ベンチャーズ)などで、これまでもリシンク・ロボティクス社に資金を投入してきた。ゴールドマン・サックスが今回新たに加わっている。アマゾンのジェフ・ベゾスの投資会社ベゾス・エクスペディションズも早い段階から資金を提供してきた。
GEでは、すでにバクスターを複数の工場で導入済み。同社は投資会社、製造業者両方の立場から先進的製造技術に関心を抱いているという。また、ゴールドマン・サックスは、急速に変化を遂げる製造現場において、高性能のコー・ロボットは顕著な破壊的テクノロジーであり、リシンク・ロボティクス社は差異化されたソリューション、革新的なソフトウェア・プラットフォーム、先見性のある製品ロードマップなどの面でこの業界を率いる会社だと見ている。
リシンク・ロボティクス社は、2013年末に社員の23%をレイオフした。だが、それ以降バクスターの性能をアップさせ、会社の方向性を変えたことによって売上が向上。これが今回の増資にもつながったようだ。
『ザ・ロボット・レポート』は、これまで売れたバクスターは800台と見ている。バクスター1台あたりの価格は2万5000ドルで、70人以上の従業員をサポートするためには今回の資金調達が必要だったのだろうと書いている。