サヴィオーク社とペンシルバニア大学が、高齢者向けケア・ロボット開発の補助金を確保

『ワシントン・フリー・ビーコン』によると全米科学財団(NSF)ペンシルバニア大学機械エンジニアリングと応用メカニクス学部とサービス・ロボットを開発するサヴィオーク社に、約80万ドルの開発補助金を与えるという。

今はホテルで客室にモノを運んでいるサヴィワン。これから高齢者のためにも役立つか?(http://www.savioke.com/より)

今はホテルで客室にモノを運んでいるサヴィワン。これから高齢者のためにも役立つか?(http://www.savioke.com/より)

 これは「イノベーションのためのパートナーシップ」プロジェクトのひとつとして、高齢者の生活をモニターして健康を向上させるためのサービス・ロボットの開発とテストを行うことが目的となる。

ここで開発されるロボットの条件は、「床に落ちたものを拾ったりグラスに水を入れたりなど、高齢者に役立つ一部のマニピュレーション・タスク」や「高齢者の健康に関するデータを収集する」ものとされている。「高齢者の身辺でサービス・タスクを行うロボットが集めるデータと、ロボットが実際にどう利用されるのかを知ることによって、今後データを利用した健康モニタリング・システムを展開することに役立てたい」とNSFは語っている。

プロジェクトは2017年まで続き、補助金は79万9860ドル。対象になっているロボット、サヴィワンには現在のところアームがないが、ペンシルバニア大学が 「直動アクチュエーター」を付け加えるべく作業をしている最中だそうだ。

サヴィオークCEOのスティーブ・カズンズの古巣、ウィロー・ガレージは、「ヒューマニティーのためのロボット利用」イニシャティブの創設に関わっていた。身体が動かせない患者がどうロボットを利用できるかを探るプロジェクトで、これは現在も継続中だ。

日本と違って、アメリカではあまり介護ロボットの話を聞かない。これを機にこの分野でのロボット開発も進んで欲しいところだ。

* 当初当記事アップの時点で、「直動アクチュエーター」を「プリズム状ジョイント・アーム」としておりました。読者のご連絡を受け、変更いたしました。原文は「prismatic joint arm」です。ご指摘をありがとうございます!

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