NASAのJPLが、ロボティクス・チャンレジ用に開発したもうひとつのロボット
昨年のDARPAロボティクス・チャンレジ(DRC)予選で健闘したロボシミアンを開発したNASAのジェット推進研究所(JPL)が、来年の決勝に向けて代打ロボットを準備していたという。『エンドガジェット』が報じている。
このロボット、「サロゲート(別名サージ)」は、虫のようなかたちだったロボシミアンとは違って、垂直に立ち上がったヒューマノイド的ロボット。しっかり背を伸ばすと4.5フィート(約137センチ)高で、重量は200ボンド(約91キロ)あるという。
2本のアームと頭部のあるおかげでモノがつかみやすく、LiDAR搭載で環境の3Dマップも作れる機能を備えている。ただし、カタピラーのためはしごや階段を上るのは無理。また、ボディ部分にカメラを取り付けるスペースも限られているという。
検討の結果、決勝戦には先輩のロボシミアンを出場させることになったらしいが、有効性が証明されたLiDARをロボシミアンにも搭載し、また複数のパートナーとの協力のもと、もっと速く走行できるように開発を続けているという。
またサロゲートも放っておかれるわけではなく、ロボシミアンの脚のしくみをさらに他のプラットフォームに展開できる可能性を続けて探っていくそうだ。
驚くべき動きを見せたロボシミアンのしくみが、もっと他のロボットで見られるようになるとは楽しみなことだ。