テスラ工場のアップグレードの様子
テスラ・モーターズが、カリフォルニア州フリーモントにある自社工場のアップグレードの様子を、ブログで報告している。
2013年には2万2000台を製造した同社は、今年3万5000台の製造を見込んでいる。世界での人気も手伝って、来年2015年には生産キャパを50%増加しなければならないという。そのため、先頃工場の操業を一時停止して、アップグレードを図った。下がその時のビデオだ。
このアップグレードでは、組み立てラインを向上させ、ボディショップのキャパも増大、パワートレーンの組み立ても強化し、作業員のための施設にも手を入れたという。その結果、自動化の比率を高めて生産性を上げたという。
中でも大きな変化は、組み立てライン頭上にあったスティールとメカ構造を取り除いて、その代わりに高性能なロボットを導入したこと。このロボットは、車1台を持ち上げて精密に動かすことができ、同時に場所も取らない。そのうち、バッテリーパックの搭載作業もロボットに任せて、人間の重労働に取って代わり、作業時間も4分から2分に縮めたいという。
これらのロボットには、コミックの『X-Men』の登場人物から借りたニックネームが付けられているらしい。ザビエルは電化レールから車を床上に降ろし、アイスマン、ウォルバーライン、ビーストが周辺でさらに重労働をこなし、ストームとコロサスが車体ラインの最後の方に配置され、バルカンとハボックは一緒になって再び電化レールに車を載せる。
テスラにとって、これらロボットはスーパー・ヒーローなので、それなりのニックネームがふさわしいのだという。
工場内ではフロアープランも効率化させ、今や1週間に約1000台の生産が可能になったという。