西アフリカのエボラ治療に送られる、初めてのロボット
エボラ感染が広がる西アフリカに、初めてテレプレゼンス・ロボットが送られた。
送り込まれたロボットは、VGo 社の製品。医療関連のテクノロジーと情報プラットフォームを提供するヴェクナ社のパッケージのひとつとして含まれているようだ。『コンピュータ・ワールド』が伝えている。
ヴェクナ社からは、女性共同創設者のデビー・シオボルド氏がリベリアに飛んだが、その際に同社のシステムを搭載したタブレットと共にテレプレゼンス・ロボットや、ワイヤレス通信設置に必要な機器を持参している。
現地では、紙が医療記録のために多用されていて混乱を招いているため、各地の治療ユニットを結んで、これをデジタル記録に置き換えるのが主目的。
テレプレゼンス・ロボットは、そうしたデジタル医療記録にもアクセス可能だが、現時点では主に医療関係者の訓練のために使われる計画という。現地のスタッフが、遠隔地にいる専門家に意見を聞いたり質問をしたりが可能になる。使用状況によっては、診療などさらに広い目的に使われることも考えられるという。
感染の心配なく、多くの専門家の知恵をテレプレゼンスできるロボット。これはその真剣なテスト・ケースとなるだろう。