テレプレゼンス・ロボット、デモ・ルームから逃走
テレプレゼンス・ロボットを開発するダブル・ロボティクス社は、ロボット操作を試してみたい人々のために自社内にデモ・ルームを設けている。そこから抜け出して逃走を試みたテレプレゼンス・ロボットがいたと、『ビジネス・インサイダー』が伝えている。
デモ・ルームはきれいに整えられているが、なにせ狭くて、しばらく歩き回ると退屈する。ある日、普段はぴったりと閉じられている部屋のドアがちょっと開いていた。ビデオを見ると、この日試しにきたユーザーは台車部分を巧みに、そして忍耐強く動かしてドアを開け、デモ・ルームを脱出したのである。
部屋から出た後は、ゆうゆうと社内を回遊。アッセンブリー室のようなところも脇に見ながら、玄関へ到達。残念ながら玄関ドアはぴたりと閉じられていたために、外へ逃走はできなかったようだ。最後に再びデモ・ルームに戻りドアを閉じて、何もなかったかのように充電ステーションに収まった。
ユーチューブの投稿を見ると、このテレプレゼンス・ロボットの逃走を手助けしたユーザーは、ロボット解放前線というグループ(?)。
ロボットについては、現在セキュリティーやプライバシーの問題が取り沙汰されている。あちこち走行するテレプレゼンス・ロボットが、意図せずして企業秘密のドキュメントなどを捉えてしまった場合はどうするのかといった問題がある。もちろん意図的に企業秘密を盗み出すこともできる。このテレプレゼンス・ロボットも、デスクの上に置き去りにされた書類や白板に描かれた設計図などをパチリとカメラに収めることも可能だっただろう。
笑えるビデオであると同時に、そんな問題の切実さも伝わってくる。
ところで、このダブル・ロボティクス社のデモ・ルームで同じく操作を試したい場合は、ここからアクセス可能。