ロボットアームで3Dプリントする建造物
スウェーデンを本拠とする建設会社スカンスカと、イギリスのラフボロー大学の革新的製造および建設研究センター、有名な建築設計事務所であるフォスター・アンド・パートナーズが協力して、3Dプリントできる構造物のためのロボット装置やデザインを設計している。『アーキデイリー』が報じている。
この開発のねらいは、建設現場で建物をプリントできるようなモバイルなプレハブ施設を可能にすること。構造的にも頑強な壁やパネルの中に、電気やガスなど設備用のパイプも統合し一体化したものを生み出せるように考えられている。ロボットはABB社のものを利用しているとのこと。
一方、中国では小規模な家がすでに実物大で3Dプリントされている。
実現したのはインチャン・ニューマテリアル社。ロボットアームで3Dプリントし、たった24時間ででき上がる家を今春発表している。『デジーン』が伝えている。(ただし、この「24時間」についてはいろいろな記述があり、10件をプリントする時間なのか、1件をプリントして組み立てる時間なのかが不明。)
素材として用いられているのは、廃棄建材とセメントを混ぜたもの。屋内の工場で壁などの部分をプリントし、それを最後に組み立てるという方法のようだ。壁の内部には構造体も含まれている。
この家は、上海郊外のインダストリアル・パークでIT企業用に貸し出されているようだ。