最近、新たに資金を集めたロボット・スタートアップ
『ロボット・レポート』が、最近資金を調達したロボット関連スタートアップ3社を挙げている。
ひとつは、ボストンを拠点にする医療ロボット開発会社のメドロボティクス社。フレキシブルな内視鏡技術とビジュアライゼーション・プラットフォーム「フレックス・システム」を提供し、非侵襲的な手術に利用される。現在は、ヨーロッパだけで認可を得ているようだ。同社は新たに2000万ドルを調達、これまで受けた投資資金は合計1億930万ドルになった。
2社めは、アトランタを拠点にするロボット・バーテンダー開発のムシュー。プロ・スポーツ選手も含む投資家らから400万ドルのシード資金を受けた。同社は、昨年のロボビジネスのピッチファイアー(スタートアップの売り込みコンテスト)で名誉賞を受賞している。展示会場で創業者らと少し話したが、飲食、バー業界について実に知識が深かったのが印象的だった。スポーツ試合会場などに設置を目論んでいるようだ。
もう1社は、ドイツのAI(人工知能)開発会社のアラーゴ社。アメリカの有名なプライベート・エクィティーのKKRが5500万ドルを投入した。アラーゴ社の技術は、ソフトウェアの不具合を人間の介入なしに検知して修正する。「同社の技術は正確にはロボットではないが、ロボット的なAIを提供する、最近よく見られるもののひとつ」と『ロボット・レポート』は解説している。