ハンバーガー・ロボット会社が、新たな職業訓練を手助け?
サンフランシスコが拠点のロボット関連スタートアップ、モメンタム・マシーンズ社は、グルメ・ハンバーガーを自動的に調理するロボットを開発することで知られる。材料からハンバーグを焼き、袋詰めするところまでをこなし、1時間に360個のハンバーガーを製造するという。
そのモメンタム・マシーンズ社が、同社のロボットによって職を失う可能性のある人々が、新たな職業訓練を受けられる手伝いをしたいと同社サイトで訴えている。『IEEEスペクトラム』が伝えている。
そのサイトによると、これは同社ロボット製品の導入を検討するファストフード・レストランへのアピールのようだ。「わが社の製品を導入した結果、職替えをすることになる人々をベストな方法、つまり教育を通して手助けしたい」と述べている。現在、調理に携わる人々が機械のテクニシャンになったり、自動化レストランで使われる道具を設計するエンジニアになったりするのは重要なことという。
『シンギュラリティー・ハブ』によると、モメンタム・マシーンズ社の創業者は数年前までは、「わが社のロボットは、スタッフの作業を効率化するのではなく、彼らを完全に不要にする」と言い放っていたとのこと。昨今の「ロボットは労働を奪うのか」議論の高まりで、アピールの方法を変えたようだ。
微妙な問題である上に、はっきりした回答もない。ロボット会社各社も、正しい考え方とアピール方法を模索中というところだろう。