構造物を組み立てる、マイクロ・ロボット
研究機関のSRIインターナショナル社が、小さな建造物を組み立てることができるマイクロ・ロボットを開発している。『IEEEスペクトラム』が伝えている。
このマイクロ・ロボットは磁力で動き、またグループになって動きや役割を調整しながら共同で作業をすることが可能という。
磁力で可動するロボットはこれまでもあったものの、複数になると別個に動かすことは困難だった。SRI社ではサーキットボード(回路盤)を用いて磁力を局地的にコントロールすることで、この問題を解決。2ミリ長ほどのロボットが毎秒35センチ移動するという、高速な動きも可能にした。念のため、ビデオは実速である。
ビデオでは、ロボットが協力してトラス構造を建設するさまが見られ、しかもこの構造はなかなか強靭。1キロの荷重に耐え、200グラムのモノを吊り下げることができるようだ。マイクロ・ロボット、恐るべし。
この研究は、「製造現場における多様な素材加工を考慮し、確率的計算手法と情報システム、迅速な認定方式を統合」することによって、「高品質の製品製造を、ローコストで高速に実現する」ことを目的としたDARPAのオープン・マニュファクチャリング・プログラムの一環という。