一般消費者向けのAI統合デバイスがいろいろ出現中
AIがにわかに身近なテクノロジーとなってきた。『ザ・ロボット・レポート』が、AIを統合した一般消費者向けのロボット的デバイスを紹介している。いくつかはロボニュースでも伝えたが(こことこことここ)、復習も兼ねて紹介しよう。
これらのデバイスを可能にしているのは、AIにおける新たなブレークスルーと高速のクラウド・サービス、そして音声認識とプロセシングにおけるソフトウェアの発展という。
インディーゴーゴーで資金を集めたイギリスのスタートアップが開発したエモスパークは、アンドロイドOSを搭載し、Wifiやブルートゥースでコンピュータなどに接続。どこからでも起動できる。ユーザーの感情を感知し、会話を通して音楽やビジュアル・メディアの操作が可能。
モスクワのスタートアップ、キュービック・ロボティクス社の製品は、最大10メートル先からの音声コマンドにも応じる。ニュースを読んだり、交通情報を教えてくれたり、目覚ましや予定のリマインド機能もある。また、パーソナリティーも備えているようだ。現在はロシア語のみに対応。
モバイル・ロボットでは、イタリアのハンズ・カンパニー社のアダムが、テレプレゼンス・ロボットとスマート・ホーム用のコントロールを兼ねる。照明や家電、サーモスタットなどの操作が可能。自律走行もし、見張り番もOK。
ジラフは、テレプレゼンス・ロボットだが、高齢者の家庭や施設での利用を中心にデザインされている。血圧計測器がついており、また高齢者が倒れたりすると、それを感知するようだ。このジラフから発展したジラフプラスは、EUの補助金によるプロジェクトで、環境および生理学的なセンサーの信号を感知するネットワークやシステムの構築、データから判断してタイムリーに応急サービスを行えるようなしくみを開発中という。
少し調べてみると、EUはICTを高齢者の生活のために構築するプロジェクトを進行中の様子。興味深いので、これについては改めてレポートしたい。