われわれがどうデザインするかが、ロボットと人との関係を決定する

ロボットが職場にやってくることが脅威として語られてばかりいるが、先端テクノロジーによってロボットがどんな機能を持つのかだけに目を向けていては、重要なことが抜け落ちる。『ハーバード・ビジネス・レビュー』がそう訴えている

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これを書いたのは、カーネギー・メロン大学のヒューマン・コンピュータ・インタラクションとデザイン学部のジョディ・フォリッツィ教授。どんなやりとりをするロボットなのかが、人とロボットとの関係を変えるが、そもそもそれをデザインするのはわれわれ自身だと強調している。

同大学では、職場でのロボットと人の関係を考えるために、実験を行ったという。社内でスナックを売るスナックボットの設置だ。それでわかったことは3点。

ひとつめは、人々がロボットを擬人化し始めたこと。2つめは、スナックボットの存在が、人同士の関係にプラスとマイナス両方の影響を与えたこと。他人がスナックボットとどんなやりとりをするのかを観察することから、それは起こるという。

3つめは、スナックボットがそれぞれの客が以前に買ったものを憶えているなど、やりとりをパーソナル化したところ、親密度が深まる場合と心地悪さを感じさせる場合の両方があったという。

ロボットはただの機能ではなく、そこにいる人々の関係も変えてしまう。ロボットの職場進出は、われわれが予想している以上の社会変化になるのかもしれない。

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